公益社団法人 日本アクチュアリー会
 

当会について 当会の概要

理事長挨拶(バックナンバー)

2009年度

理事長 五十嵐 勉の写真

社団法人 日本アクチュアリー会
理事長 五十嵐 勉

(平成21年度年次大会における理事長挨拶より)

当会は明治32年、1899年の創立以来、今年で創立110周年を迎え、これまで順調な発展を遂げてまいりました。会員数もこの10月末で、4,300名に達し、うち正会員は1,235名と、国内外において有数の専門職団体に成長してまいりました。これもひとえに諸先輩、会員各位のご努力と、賛助会社をはじめ関係各方面のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

【公益社団法人への移行認定に向けた取り組み】

このような歴史のある社団法人としての当会も、皆様ご高尚のとおり、平成20年12月に「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」等が施行され、平成25年12月までには、公益社団法人か一般社団法人のいずれかに制度移行することになっております。当会では、「2008年度を始期とする中長期的な事業戦略」を定めておりますが、この事業戦略のビジョンの中では、アクチュアリーの専門職としての公益性を掲げており、また具体的な戦略目標にも公益性の発揮を一番に掲げ、保険契約の国際会計基準や保険監督の国際基準、あるいは退職給付会計を巡る諸問題等に対して積極的な提言を行ってきております。これらから、当会は公益社団法人に十分ふさわしい団体であると認識しており、今後、事業戦略目標のひとつとして掲げた公益社団法人への移行認定に向け、事業のあり方の見直しや定款の変更等の作業を進めて参ります。会員各位には本件につきましてのご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

【ERM分野への取り組み】

我々を取り巻く環境に目を転じますと、昨年のアメリカの金融危機に端を発した世界的な経済不況は、鎮静化の様相を呈し、一部では回復の兆しも見られてきてはおりますが、我国の経済環境は依然として厳しい状況にあることは否めません。今回の金融危機の教訓のひとつとして、包括的・統合的なリスクマネジメント体制の必要性が指摘されています。これまで日本のアクチュアリーは保険や年金における伝統的な分野での活動が主体でしたが、これからのアクチュアリーに対しては、このような範囲にとどまらず、金融リスクマネジメントや企業全体のリスクマネジメントなどERM(エンタープライズリスクマネジメント)分野において、その専門性を発揮することが世界的な潮流として期待されております。これは我々アクチュアリーにとって好機であると同時に、期待に応えるための正念場でもあります。

IAAの主要国間では、アクチュアリーとしてのERMプロフェッションに関する共通資格の創設について、議論がなされております。日本アクチュアリー会でも、事業戦略に掲げた目標のひとつとして、この資格創設に参画する方向で調整を進めております。近い将来、この資格制度が日本アクチュアリー会に対して大きな影響を及ぼしてくるものと考えております。

公益社団法人への移行やERM分野への進出など、日本アクチュアリー会は大きな変革期にさしかかっております。会員の皆様の積極的なご支援・ご協力により、これらの事業戦略の目標をしっかり成し遂げて参りたいと考えております。

【年次大会について】

年次大会ですが、その位置付けは会員各位にとっての自己研鑽の場のひとつであり、最新の情報に触れ、またそれを共有し、アクチュアリーとしての専門的能力を高めるための機会として大変重要な場であることは言うまでもありません。さらに、会員品質の維持・向上のため、国際的な潮流である継続教育の義務化が、事業戦略の中で検討することになっておりますが、この意味でも、年次大会の活用が今後ますます重要になってくるものと考えております。
具体的に、今年度の年次大会のプログラムを見ますと、開会式の後に行われる特別講演におきましては、「日本経済の進路」と題して、これからの日本経済の展望についての非常に興味深いお話をうかがうことになっております。
また、特別企画「金融危機とERM」においては、金融危機への対応というテーマの下、発生原因の分析や危機発生後の対応、保険会社等への規制、監督等への影響、国際アクチュアリー会としての取り組み等について、マクロの視点からそれぞれお話いただきます。各講演者の皆様におかれましては、非常にご多忙の中、講演をお引き受けいただき、心より感謝しております。アクチュアリーのERMへのかかわりを各会員が考える機会といたしたいと思います。
また、プレゼンテーション・パネルディスカッションでは、金融危機に関連した保険・年金の議論、保険監督・会計の国際基準、新型インフルエンザの影響、社会保障制度、英国の年金制度等興味深い話題が盛りだくさんです。当会の委員会活動に関する報告・パネルディスカッション等からは、直面する課題認識を共有していきたいと思っております。また、最先端の研究をされている発表者・パネラーの方々から新しい知識を吸収するとともに、意見を大いに交わしていただければと思います。
また、論文発表では、生保・損保・年金等それぞれの分野で、自らの研究成果を発表していただくわけですが、業務多忙にも関わらず、多くの会員が精力的に研究に取り組まれていることに敬意を表したいと思います。年次大会での発表については、分かり易いプレゼンテーションとしっかりした双方向での質疑を行っていただき、大いに自己研鑽の場として活用していただければと思っております。

【おわりに】

最後になりましたが、本大会成功に向けてご努力された、大会委員会、論文委員会、プログラム部会委員の方々には改めて感謝を申し上げたいと思います。また、参加者各位には、今後の日本アクチュアリー会の発展に繋がるような、積極的な意見交換を期待して、私のご挨拶の結びとさせていただきます。

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2008年度

理事長 五十嵐 勉の写真

社団法人 日本アクチュアリー会
理事長 五十嵐 勉

(平成20年度年次大会における理事長挨拶より)

当会は1899年の創立以来順調な発展を遂げ、会員数もこの10月末で、4,000名に達し、うち正会員は1,200名と、国内外において有数の専門職団体に成長してまいりました。これもひとえに諸先輩、会員各位のご努力と、賛助会社をはじめ関係各方面のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

さて、この年次大会ですが、昨年度は日本におきまして、東アジアを中心に22カ国総勢600名を超える参加者を得て、第14回東アジアアクチュアリー会議(EAAC)が10月に開催されました関係から、平成18年度以来2年ぶりの年次大会の開催となります。

その間、我々アクチュアリーを取り巻く環境は、皆様ご高承のとおりめまぐるしく変化してまいりました。また、最近の世界規模での金融危機や厳しさを増す経済情勢を背景にしたとき、アクチュアリーがその専門性をしっかり発揮して社会に貢献していくことが求められ、また期待されていると思っております。

【日本アクチュアリー会の事業戦略】

当会では、既に公表しておりますとおり、「2008年度を始期とする中長期的な事業戦略」を策定し、我が国のアクチュアリーが、リスク等の事象を実際に解決するための分析・提言能力を有し、公益に資する専門職(プロフェッション)として一層活躍し、かつ、社会から適切に評価され認知されることをビジョンとして、その実現のために、3つの戦略目標、即ち「公益性の発揮」、「専門性・問題解決能力の強化」および「組織力の強化」を掲げ、その実践に継続的に取り組んできているところでございます。本日の年次大会でも、これらの事業戦略について、後ほど詳しくご説明する機会を設けましたのでご確認いただければと思いますが、その取り組みについて少し触れさせていただきたいと思います。

【1 国際基準への取り組み】

先ず、第一は、国際基準への組織的な取り組みです。

国際基準につきましては、皆様よくご存知のことと思いますが、IASB(国際会計基準審議会)ならびにIAIS(保険監督者国際機構)において検討がなされている国際会計基準と保険監督の国際基準について、IASBおよびIAISの機関会員であるIAA(国際アクチュアリー会)では、アクチュアリー専門職団体として、保険契約の国際会計基準(IFRS4)に対応する国際アクチュアリー実務基準の作成や、IAISの委託研究を行う等の活動を行っております。IAAの正会員メンバーである当会においては、これまでもIAAの委員会活動に参画し、これらの議論に対し積極的に意見を発信し、所謂グローバルスタンダードの構築に貢献してまいりました。加えて、昨年度からは、当会に「国際基準検討PT」を設置し、IAAの委員会対応と、我が国における実務基準やその準備対応を一元的に進捗管理する組織として活動いたしております。最近では、我が国で検討が進められております経済価値ベースのソルベンシー評価の動向を踏まえ、国際的な検討状況等を整理した「中間報告書」を公表いたしております。本年度の年次大会では、新設した実務検討部会の検討状況も含めて発表がございますのでご確認いただきたいと思っております。

【2 国際的プレゼンス向上への取り組み】

第二は、国際的プレゼンス向上への取り組みです。

皆様、既にご承知のことと思いますが、先週行われましたIAAのキプロス会議のカウンシルにおいて、当会の日笠会長がいよいよ2009年1月からの1年間、IAAの会長に就任することが承認されました。これまでの当会の活動が評価されてのことと思いますが、当会といたしましては、日笠会長のIAA活動を、全力を挙げてサポートしてまいりたいと考えております。皆様方のご理解とご支援・ご協力をお願いする次第でございます。来年度の年次大会では、IAA会長として日笠会長をお迎えできることを楽しみにしたいと思っております。

【3 ERM分野への取り組み】

第三は、新たなERM(エンタープライズ・リスク・マネージメント)分野への取り組みです。

これは、最近の世界規模での金融危機の中においても教訓があるようにも思われますが、特に高度化が求められる資産・負債のトータルなリスク管理の分野では、アクチュアリーがその専門性を十二分に発揮し、中核としてしっかりとしたリスクマネージメントを行っていくことが求められていると思います。主要各国のアクチュアリー会では、このような統合金融リスクマネージメントに向けた取組みを強化することに加えて、更に一般の企業のERMまで、幅広くアクチュアリーが関与していきたいとする取り組みを本格化しつつあります。当会といたしましても、今年度よりERM委員会を設置し、主要各国アクチュアリー会のERMへの取り組みを注視しつつ、我が国におけるアクチュアリーとしてのERMへの取り組みについて、検討してまいることとしております。本件も、今回の年次大会でご紹介も含めて議論されることになっております。

【4 専門性・問題解決能力の向上への取り組み】

第四は、専門性・問題解決能力の向上への取り組みです。

当会では、試験制度の適時・適切な見直しに努めるとともに、教育制度の充実を通じて正会員の業務品質の維持のための取り組みを続けております。今年度の各教育制度のご担当の委員会では、この趣旨を踏まえての取り組みをお願いしております。会員の皆さんの自己研鑽の機会としてのメニューが揃ってきておりますので、品質維持のために積極的にご参加いただくようお願いしたいと思います。

当会の提供いたしております会員の方々へのメニューとしては、アクチュアリー関連のトピックをそれぞれの専門家の方々から伺うことができる例会やセミナー形式で学んでいけるムーンライトセミナー、そしてそれぞれの分野における最先端の調査・研究をしていく委員会・部会・研究会などの研究会活動がございます。また、国際交流の機会を提供することを目的とした海外研修についても2009年度中の実施を目指し、準備を進めているところです。

【年次大会について】

そして、この年次大会がありますが、自己研鑽には最適の場のひとつであります。また、会員各位のアクチュアリーとしての情報共有の場でもあります。

具体的に、今年度の年次大会のプログラムを見ますと、本日の特別講演におきましては、「社会保障制度について」および「数理人口学」についての非常に興味深いお話をうかがうことになっております。将来の公的年金そして健康保険制度の行方、そして少子高齢化の伸展、パンデミック発生の懸念等、どれも今後の保険業界、年金業界にとって業務の根幹に関わる重要な問題であります。各先生方におかれましては、非常にご多忙の中、講演をお引き受けいただき、心より感謝しております。

また、プレゼンテーション・パネルディスカッションでは、保険監督・会計の国際基準、ソルベンシーⅡ、リスクマージン、内部モデル、MCEV、ERM、変額年金最低保証、プライシング、1号収支分析、退職給付関係、各国の年金制度等、興味深い話題が盛りだくさんです。当会の委員会活動に関する報告・パネルディスカッション等からは、直面する課題認識を共有していただきたいと思っております。また、最先端の研究をされている発表者・パネラーの方々から新しい知識を吸収するとともに、意見を大いに交わしていただければと思います。

また、論文発表では、生保・損保・年金等それぞれの分野で、自らの研究成果を発表していただくわけですが、業務多忙にも関わらず、多くの会員が精力的に研究に取り組まれていることに敬意を表したいと思います。年次大会での発表については、分かり易いプレゼンテーションとしっかりした双方向での質疑を行っていただき、大いに自己研鑽の場として活用していただければと思っております。

【おわりに】

最後になりましたが、本大会成功に向けてご努力された、大会委員会、論文委員会、プログラム部会委員の方々には改めて感謝を申し上げたいと思います。また、参加者各位には、今後の日本アクチュアリー会の発展に繋がるような、積極的な意見交換を期待して、私のご挨拶の結びとさせていただきます。

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2008年度

理事長 五十嵐 勉の写真

社団法人 日本アクチュアリー会
理事長 五十嵐 勉

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

さて、ご高承のとおりアクチュアリーを取り巻く環境は近年大きく変化しております。

まず、保険会計や保険監督を巡る国際的な潮流です。
特に、保険契約の国際会計基準や保険監督の国際基準の検討が進む中、我国でも経済価値ベースのソルベンシー評価の導入が検討されております。
当会では、従来から国際アクチュアリー会(IAA)での議論に積極的に参画し、これらの諸課題の検討に取り組んでまいりました。
さらに今般、我国における実務面での検討を含め、より組織的な取り組みが重要との認識のもと、実務検討部会を新設するとともに、関係部会の統括機能を担う国際基準対策PTを設置するなど検討体制を強化いたしました。
今後も、アクチュアリーとしての専門性を活かし、本件の理論・実務両面での検討を進めてまいります。

また、リスクマネジメント分野における国際的なアクチュアリーニーズが高まってきております。
近年、アクチュアリーの活躍の場は、保険・年金の伝統的な分野にとどまらず、国際的にはその専門性を活かして金融機関のリスクマネジメントを中心としたERM(エンタープライズ・リスク・マネジメント)分野に拡がっており、アクチュアリーの貢献が一層期待されております。

これらの状況に対応するため、現在、当会では会のビジョンや事業戦略の検討を進めております。
その中では、アクチュアリーがその専門職としての能力を十分発揮できるよう、会員資質の維持・向上の在り方についても検討してまいります。

最後に、当会の国際活動について触れさせていただきます。
昨年10月には東京で東アジアアクチュアリー会議が開催され、日本がホスト国を務めました。
また、当会の日笠克巳会長が、本年1月1日にIAAの“次期会長”にアジアで初めて就任し、今後3年間にわたってIAAの役員を務めることになりました。

当会といたしましては、今後とも国内外での積極的な活動を通じて、より一層のプレゼンスの向上に努めてまいりますので、会員各位のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

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2007年度

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社団法人 日本アクチュアリー会
理事長 五十嵐 勉

(理事長就任のごあいさつより)

本年3月28日に開催された理事会の決議により、4月1日付で理事長に就任いたしました。
就任にあたり、会員の皆様に一言ご挨拶を申しあげます。

まず、日笠前理事長におかれましては、その在任中、日本アクチュアリー会の発展のために多大な貢献をされてこられました。
実務基準の整備や標準生命表2007の作成など諸施策を実施される一方で、国際アクチュアリー会(IAA)の活動にも積極的に取り組んでいただきました。
ここに改めてそのご功績を称えるとともに感謝申しあげたいと思います。
なお、日笠前理事長には、会長にご就任いただき、本年10月に東京で開催される東アジアアクチュアリー会議(EAAC)組織委員会の委員長をご担当いただくとともに、今後の会務全般について大所高所より引き続きご指導いただくことといたしました。

さて、当会を取り巻く環境は日々刻々と変化しております。
国際会計基準や保険監督の国際基準等の検討が加速する一方で、国内でもアクチュアリーが専門職として関わる事業領域が一段と広がってきております。
当会といたしましては、これらの環境変化に引き続き適切かつ主体的に対応していくことが重要な使命のひとつと考えております。
また、会員各位にとりましても、専門職としての能力を発揮いただく領域が広がることは大いに歓迎すべきことですが、一方で担当される業務の品質・レベルの維持・向上を十分に意識して研鑚に励んでいただくことが大切と思います。
当会といたしましても、教育・研修制度を一層充実させ、会員各位の専門職としての研鑽をサポートしてまいりたいと考えております。

私は理事長に就任いたしましたが、当会がこれまで進めてきた事業運営は年々充実してきており、これをしっかり引き継がせていただきたいと思います。
その上で、当会と会員各位のより一層のプレゼンス向上に資する施策の実現に向け、理事の皆さんとともに積極的にチャレンジしてまいる所存ですので、会員各位の温かいご理解と、一層のご支援・ご協力をお願いいたします。

結びに、会員各位におかれましては、今後も幅広い分野で、アクチュアリーとしての職能を十分に発揮されご活躍されることを心よりお祈り申しあげます。

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