5分でわかるアクチュアリー5分でわかるアクチュアリー

社会に役立つアクチュアリー

AI、データサイエンスなどの発達する時代に、
いっそう必要とされる「社会インフラ」。

アクチュアリーとは、確率や統計などの手法を用いて、将来の不確実な事象の評価を行い、保険や年金、企業のリスクマネジメントなどの多彩なフィールドで活躍する数理業務のプロフェッショナルです。日本アクチュアリー会は1899年(明治32年)に創立され、「Think the Future, Manage the Risk」をスローガンに、保険数理に関する事項に関わる公益法人として、保険業法上の指定を受け、保険数理などの専門知識を有する者の育成や責任準備金の計算基礎の検討を実施しています。
当スローガンには、「将来のリスクが多様化していく中で、アクチュアリーとしてあるべき姿を考えながら、リスクをマネージメントしていこう」というアクチュアリーの意気込みが込められています。社会が急速に変化し、デジタルトランスフォーメーションが加速する現代においても、数理の力を駆使して将来のリスクを予測するアクチュアリーは、いっそう必要とされる「社会インフラ」となっています。

スローガン

Think the Future, Manage the Risk

アクチュアリーの役割

活躍フィールド

保険や年金だけでなく、ERMや資産運用、企業価値評価まで、
多彩なフィールドで活躍しています。

アクチュアリーの主な活躍フィールドとして、超長期にわたるリスクを適正に評価する生命保険分野、多様化・複雑化するリスクを分析する損害保険分野、年金数理の専門知識を活用して企業年金制度の課題を解決する年金分野があります。
加えて、数理モデルの作成技術など確率・統計のノウハウを活かした貢献が期待されるリスクマネジメント分野で活躍するアクチュアリーも増えています。この分野には「CERA」と呼ばれる国際資格が存在し、リスクの分析、評価等に基づいた適切なビジネス上の決定を行うなど、企業価値の創出に貢献しています。
これらの分野で活躍するアクチュアリーは、保険会社、信託銀行に加え、各省庁、コンサルティング会社、監査法人などに所属してそれぞれの専門性を活かしています。
また、保険制度や年金制度は各国で異なるものの、アクチュアリーの基本的役割は共通であり、グローバル化の進展に伴い知識等の共有の必要性が高まっていることから、世界各国のアクチュアリー会との交流も盛んです。

活躍フィールド

会員の業態分布(2023年3月末)

※ 企業のリスクマネジメントに関する国際資格

グローバルな活動

仕事の魅力

専門を活かし、男女関係なくプロフェッショナルとして
一生涯続けられるインターナショナルな職業です。

アクチュアリーの会員数は年々増加しています。専門職として主体的キャリアを形成でき、長く働き続けることができるため、女性のアクチュアリーも増えています。
また、社会の中での実務であり、なおかつアクチュアリー・サイエンスを追究できるアカデミックな要素があります。会社の垣根を超えたつながりがあり、他社のアクチュアリーの知見にふれる機会もあります。

数字で知るアクチュアリー

会員の声

アクチュアリーになるには

日本アクチュアリー会が資格試験を実施。
研究会員、準会員を経て正会員をめざします。

アクチュアリーになるには、日本アクチュアリー会の資格試験(※1)に合格したのち、プロフェッショナル研修を受講(※2)し、正会員資格を取得する必要があります。
試験日の前年度末(3月31日)時点で満18歳以上の方であれば、どなたでも1次試験を受験できます。試験は年に1回、12月頃に行われます。資格試験要領に基づき、お申し込みください。

※1 1次試験では基礎的知識を有するか否かの判定、2次試験ではアクチュアリーとしての実務を行う上で必要な専門知識および問題解決能力を有するか否かの判定を行います。

※2 2024年度以降は特定分野研修の受講も必要です。

資格取得までの流れ