公益社団法人 日本アクチュアリー会
 

アクチュアリーを知る アクチュアリーという仕事の魅力

リスク管理の専門家として、人や企業の未来を支える。損害保険分野 須藤敦子さん 損害保険会社 統合リスク管理部 理学部 数学科

現在の仕事内容について教えてください。

会社全体のリスク管理・収益管理に関連する業務に携わっています。ERM(統合的リスク管理)経営の推進と高度化を目的として、中期の収支計画の基礎となる数値の策定や、リスク評価のための仕組みづくりを行うこと、また、収益・リスクに関する情報やそれらから導き出される問題点などを経営陣や社内に発信することが仕事です。

仕事をするうえで大切にしていることは何ですか。

アクチュアリーだから、というわけではないのですが、「自分の考えを論理的かつ説得力をもって周囲にわかりやすく伝えること」「周囲の多様な価値観や考え方を受け止めること」を大切にしています。

仕事の魅力ややりがいを教えてください。

私がこれまで主に担当してきたのは、会社全体のリスクを洗い出し、その計測手法や計測モデルを開発し、リスク状況を定量的・定性的に評価して、それに基づく問題点や改善案を経営陣や関連部署に提言するという業務です。提言にあたっては、リスクの大きさや対応の緊急性に加え、収益にどう影響するかという観点からも検討する必要があります。社会の変化とともにリスクが多様化・複雑化する中では、難しく責任が重い業務といえますが、非常に大きなやりがいを感じられる、魅力ある業務だと思います。

アクチュアリーになってよかったと思うことはありますか。

日常の仕事とは別に「アクチュアリーになる!」という明確な目標を持ったことで、合格までの数年間、とても充実した日々を過ごせたと思います。仕事と勉強とを両立するのは大変で、くじけそうになったこともありましたが、同じくアクチュアリーを目指す仲間たちにいつも励まされました。

また、アクチュアリー会の活動を通じて、同業他社の方とつながりを持つことができ、より広い視野で物事を考えられるようになったと感じています。

今後、アクチュアリーが果たしていくべき役割とは?

私は、人や企業の未来、また未来に向けたチャレンジを支えることが、損害保険会社の使命の一つだと思っています。近年、自動車の自動運転、ロボットやスマートハウス、またAI(人工知能)などに関する技術の普及・革新により、これまでとは異なるリスクが想定されるようになってきました。また、異常気象による自然災害も年々増加する傾向にあります。こうした社会の変化に対応し、お客様のニーズに合った商品・サービスを提供し続けるために、商品開発やリスク管理の分野においてアクチュアリーが果たすべき役割はますます増えていくものと考えています。

アクチュアリーとしての“今後の目標”は何ですか。

重要なのは、年齢や役職に関わらず、専門分野の知識を高め、それ以外にもさまざまなことに興味を持って、豊富な知識を身につけること。そして、「いま、どう行動するのが最適なのか」を常に考え続けることです。これらをいつも忘れずにいたいと考えています。また、難しいことでも周囲の方にわかりやすくかつ正確に伝え、「なぁ〜んだ、こんな簡単なことか」と思っていただけるよう、コミュニケーション力を向上させていきたいと思います。そうして、若手アクチュアリーの模範となっていければいいですね。

アクチュアリーを目指す方へのメッセージ

アクチュアリーを目指している方の大半は、学生時代に統計学や数学が好きで、専攻されてきた方だと思います。アクチュアリーはそうして学んできたことを活かせる、そして自分の強みにできる職業です。試験の難易度は高く、また資格をとっただけで仕事ができるわけでもありませんが、あきらめずに頑張ってください。また、日本にはまだまだ女性アクチュアリーが少ないので、女子学生の皆さんにも、ぜひアクチュアリーを目指していただきたいと思います。

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