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2019年度

2019年度理事長就任のご挨拶より

日本アクチュアリー会理事長 庄子 浩

本年3月20日に開催された理事会の決議により、4月1日付で理事長に就任いたしました。就任にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

近年、少子高齢化や長寿化の進展、テクノロジーの飛躍的な進歩によるライフスタイルの変化、多様化を背景に、保険・年金事業等に対するニーズやそのビジネスモデルは絶えず進化し多様化し続けております。また、同時に、リスク管理態勢の整備・高度化が図られ、国際的な経済価値ベースのソルベンシー規制や会計基準に係る議論が活発化しております。こうした中、我々アクチュアリーの役割も益々広範になり、かつ高度な専門性が求められてきていると感じております。

当会では、これまでも、データサイエンス関連の研究調査、学術活動の活性化に向けた大学等との連携強化など様々な活動を通じてアクチュアリーの専門性向上に資する取組みを行ってきましたが、今後の環境変化の中においても、アクチュアリーが社会からの期待に適切に応えられる存在であり続けられるよう、絶えず専門能力を維持・向上させ、専門職に相応しい品質の業務が提供できるような体制を整備していくことが重要であると考えております。そのためにも、当会会員の知識・能力の向上につながる教育・研修の提供といった試験・教育体制のさらなる充実などを含めた体制の整備に引き続き取り組んでまいります。

2019年は当会の創立120周年に当たり、国際アクチュアリー会(IAA)の東京会議や120周年記念年次大会が開催されます。更に2026年には4年に1度の国際アクチュアリー大会(ICA)を東京で開催することが決定しており、学術面・運営面の両面でその準備を着実に進めていくことが重要と考えております。特に、学術活動の更なる促進や、アクチュアリーの研鑽の場の提供などを進めてまいりたいと考えております。

最後に、当会およびアクチュアリー学の益々の発展、アクチュアリーのさらなるプレゼンス向上に、皆様のお力を拝借しながら全力を尽くす所存ですので、ご支援、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

以上

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