合格者の声(バックナンバー)

アクチュアリー試験に合格した会員に、試験勉強の振り返りや、アクチュアリーを目指す方へのメッセージを伺いました。

2022年

千葉 俊平さんの写真
正会員

千葉 俊平さん
Shunpei Chiba
信託銀行
理学研究科・数学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

2次試験は試験後の手応えが薄かったこともあり、合格が分かった時はまず驚きました。その後、職場の上司や家族、友人から「おめでとう」と言われることでようやく実感が湧いてきた記憶があります。途中勉強が思うように進まず諦めかけた時期もありましたが、学生時代から取り組んできたアクチュアリー試験に合格することができ、嬉しさと同時に安心感のようなものがありました。今後も試験合格に甘んじることなく、お客さまからも社内の人間からも信頼されるアクチュアリーになれるよう、研鑽を積んでいきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

心構えについて

アクチュアリー試験は長期戦です。自分はコツコツ継続するのが苦手でしたが、暗記事項はスマホアプリを活用して空き時間に眺め、所見対策は直前に温泉旅館に連泊して集中的に取り組むなど、飽きない工夫を心掛けていました。自戒を込めてですが、勉強が手につかない期間が長いほど再び勝負の土俵に戻るのが難しくなります。モチベーションが下がることはあっても、絶やさないようにすることが大切だと思います。

1次試験について

限られた時間の内で正確に処理する力が要求されるため、多くの公式を瞬時に導けるようにすることが効果的だと思います。自分は「Aさえ覚えておけば、B~Fはすぐ導ける」といった公式の関連性に着目し、暗記量を減らすことを大事にしていました。大問では重要公式の導出過程が問われることも多いため、普段から暗記に頼らず、本質を意識して勉強するといいと思います。

2次試験について

1次試験はテキストの内容を把握し問題演習を積めば着実にレベルアップしますが、2次試験は最近の法令の改正内容や関連団体で議論されている内容など目を通すべき資料は枚挙に暇がなく、勉強しても成長を実感しづらい難しさがある気がします。しかし、専門家になるための道程に近道はなく、結局のところ地道な反復が一番自分のためになったと今では思います。実際同じ内容でも、法令、参考書、アクチュアリーの方のブログなど色々と目を通すことで理解が深まることが多かったです。
所見対策は多くのテーマを想定して準備するのも大事ですが、異なるテーマの文章同士をつなぐ練習を普段からしておくと、目新しいテーマの所見問題でも対応できるようになると思います。

播磨 利津子さんの写真
正会員

播磨 利津子さん
Ritsuko Harima
生命保険会社
基礎工学部 情報科学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

無事に全科目合格し、正会員となれたことを大変嬉しく思っています。特に2次試験は合格までに長い年月を要したので喜びも一入です。途中、前年よりも不合格のランクが下がった時期もあり、もう合格できないのではないかと思い勉強を投げ出したくなることもありました。そのような時も温かく見守り、励ましてくれた家族には感謝しています。また、勉強会でご指導いただき、試験前に業務を調整して応援していただいた職場の皆様にも、この場を借りて感謝申し上げます。

一方、正会員になったとはいえ、業界を取り巻く環境は日々変化しており、その中で専門性を発揮するためには更なる研鑽が必要であると感じています。今後も継続して知識や技能を磨き、業界の発展に寄与していく所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

勉強方法は人それぞれですが、個人的に取り組んで良かった勉強方法を記載します。参考にしていただければ幸いです。

①勉強スタイルの確立

業務が忙しく「今日はやらなくていいか」と思い全く勉強しない日があると、そのリカバリーは1日では足りないことに気が付きました。また、「今日はどこで何の勉強をするか」を考える時間が無駄だと感じ、私の場合は近くの自習室を借りて、モチベーションの有無によらず毎日あらかじめ決めた勉強内容を愚直にこなすようにしていました。さらに時間ではなく予定した内容をこなすと決めたことで集中して勉強に取り組め、早く終わればその分は自由に過ごし適度に息抜きもできていたように思います。

②他の受験生などとの勉強の機会を持つ

1次試験の時は過去問を数人で時間を計って解き、互いに解説することをやりましたが、わからない問題の理解はもちろん、できた問題もより理解が進み大変有効でした。
2次試験では勉強は暗記が中心ですが、試験には所見問題があり、この所見問題をどのように勉強するかについて最初は戸惑いました。その中で社内の勉強会で添削いただいたり、他の受験生の解答を見たり考え方を聞いたりしたことは、解答の論理構成を考える上で大変参考になりました。また、具体的な業務の内容がわからず、教科書や模範解答を見るだけでは理解しづらい部分も勉強会で聞いたりできたことは良い点でした。

試験勉強を通じて得た知識や考え方は将来役立つものであると確信しています。最後まで諦めず合格を目指して頑張ってください。

松原 浩祐さんの写真
正会員

松原 浩祐さん
Kosuke Matsubara
損害保険会社
理学研究科 数学・数理解析専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

まずは正会員まで辿り着いたことに安堵しております。そして、手厚くご支援いただいた職場の皆様、試験前に家庭を顧みず勉強していた私を温かく応援してくれた家族に、心より感謝をしております。

一次試験では電卓となかなか友達になれず、二次試験では法令等の暗記に苦しめられるなど、大変な思い出もありますが、友人とともに勉強する時間や毎年一心不乱に勉強していた12月前半を思い返すと充実した時間であり、良くも悪くもここ数年のライフサイクルの中心にアクチュアリー試験があったと感じます。

これからは、アクチュアリー正会員として恥じぬよう、試験合格を新たなスタートとして、より研鑽を積み、専門性を高めていきたいと思っております。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

基本的な勉強方法については、ここをご覧の受験生の皆様も、数多の学術試験、資格試験等の経験者ばかりかと思いますので、自分に合ったスタイルで勉強をされればよいかと思います。

ただし、二次試験は、教科書に明示されていないアクチュアリーの役割や時事問題も出題対象であることが特徴的であり、学習にあたって自分が特に意識した点を以下に記載いたします。

【アクチュアリーの存在価値を問う】

アクチュアリーの存在価値は何か?二次試験はこの問いについて多角的に出題されていると考えております。保険商品開発・リスク管理等の業務において、アクチュアリーの視点がないと保険会社はどうなるか、世の中はどうなるか、など考えていくと見識が深まるかと思います。実際にアクチュアリーの方が業務でどのように存在価値を発揮されているか、観察やヒアリングをされることもよいかと思います。

【アクチュアリー・保険の歴史への理解を深める】

試験における関連諸法令や過去問題集からはアクチュアリーや保険の歴史が感じられます。関連諸法令改正は保険業界や世の中の動向とリンクしていますし、過去問題集は出題当時のアクチュアリーが検討していた事例を題材とした問題が数多くみられます。歴史から学ぶとの言葉もあるように、歴史への理解から得られる洞察は現在の時事問題への論述にも役立ちます。

最後ですが、アクチュアリー試験は勿論合格することが一つの目標ですが、合格までのプロセスでは物事の考え方や情報への感度などが鍛えられ、合格後も役立つ資産になると思います。勉強に費やす時間は長いですが、モチベーションを高く試験に臨んでいただければと思います。

吉藤 一慶さんの写真
正会員

吉藤 一慶さん
Ikkei Yoshifuji
再保険会社
基礎工学研究科 システム創成専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

随分遠回りしたと思います。
こんなはずではなかった。。

試験に受かった嬉しさよりも、安堵の方が大きかったというのが正直な気持ちです。

一方で、正会員になっても、自分の知識は、海岸に広がる砂のたった一握に過ぎないと感じており、これからも日々邁進していきたい所存です。

また、一言でも「頑張って」の声をかけていただいた全ての方々に、この場を借りて感謝申し上げます。おかげさまで諦めずにやり切れました。
本当にありがとうございました。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

学生時代の試験と比べ、公平性という意味では大変な試験だと思います。
問題の難しい年・簡単な年、家庭を持つ人、残業の少ない人、実務を学べる人、会社の研修制度の充実している人…
置かれている環境により難易度は様々です。自身の環境を疎ましく思うこともあるかもしれません。

それでも、
目標に向かって一日一日を大切に過ごすことができて、応援してくれる方々や暖かく指導くださる先輩方、日々研鑽し合い励まし合える仲間に囲まれて、落ちたときには心底悔しいと思えて、それが努力へのガソリンになって、、
やっとの思いで結果が出た暁には、経験は自信へと転化します。また、自分よりも遥かに喜んでくれる人達がこんなにいたんだと知ることができます。

社会人にもなってこんな濃い経験を出来たことは幸せなことだと思います。試験という意味に限っては、この経験こそが真の価値であると、個人的には、思います。

アクチュアリー試験も学問と同じく、王道はないと思います。
自分なりのやり方で、是非チャレンジしてみて下さい。

岡野 利紀さんの写真
準会員

岡野 利紀さん
Toshinori Okano
生命保険会社
経済学部・金融学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

まず無事に準会員となれたことをうれしく思います。この一次試験合格は、手厚くサポートいただいた会社の皆様のおかげであり非常に感謝しております。
私は学生時代から一次試験を受けており、学生の頃はまとまった時間がとれ比較的順調に試験に合格することができました。しかし社会人になってからは勉強時間の確保に苦労し、仕事と勉強の両立の難しさを痛感する場面も多かったです。

しかし最終的には無事に一次試験全科目に合格し、今までの努力が報われ安心しました。
これからも二次試験合格に向けて気をゆるめず勉強に励む所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

一次試験は科目数も多く、内容も多岐にわたるため難易度の高い試験だと思います。合格するためには、当たり前ですがまず何よりも勉強時間の確保が必要です。自分の生活の中でどのように時間を捻出するのか。その限られた時間の中で勉強をどう効率的に進めていくのか、合格へ向けた計画設定が重要です。私の場合だと土日に時間を確保して過去問題の演習を行い出題の傾向や理解のポイントを押さえ、時間のない平日には土日に勉強した内容の復習を中心にしていました。

また計画を立てても、当初の予定通りにいかないこともあると思いますが、勉強を進めるなかで適宜計画の修正を行いながら、自分にあった合格に向けた勉強計画を作れると良いと思います。
日々の勉強の積み重ねによって確実に合格できる試験ですので頑張りましょう。

桑畑 湧太さんの写真
準会員

桑畑 湧太さん
Yuta Kuwahata
信託銀行
工学系研究科マテリアル工学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

社内試験や試験休暇等、試験勉強に対する深いご理解及びご支援をいただいた社内の上司や先輩方に深く感謝申し上げます。先輩方の熱心な指導・添削が自身の理解、ひいては合格に繋がったと感じています。

また、共に準会員になることを目指して研鑽し合った同期の存在がモチベ―ションの維持に大きく繋がりました。その結果、同期全員で入社初年度に準会員になるという目標を達成できたことに1番の喜びを感じています。
2次試験に向けても引き続き気を緩めることなく試験勉強に励んでいく所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

近年はアクチュアリー試験に関する参考書が増えてきたこともあり、ノウハウに関する話は既に多くなされているので普段の勉強におけるメンタル面の話をしようと思います。

アクチュアリー資格試験だけでなく受験や他の資格試験にも当てはまることですが、「受かるための勉強」ではなく「落ちないための勉強」を意識することが大切だと考えています。一見同じことを言っているように見えますが、普段の勉強に対する姿勢が大きく変わってきます。イメージとしては、前者は「最高点を合格点に届けるための勉強」であり、後者は「最低点を取っても合格点を下回らないようにする勉強」です。

受験される方は日々仕事に追われる社会人の方やゼミ・卒修論に向き合いながら勉強する学生の方がほとんどであり、勉強に充てる時間は限られてくると思います。だからこそ時間の使い方は重要であり、勉強時間をどれだけ濃くすることができるかにかかってくるため、勉強に向き合う姿勢や意識が重要になると考えています。自分に最適な勉強方法・時間の使い方をなるべく早く見つけ、理解のフェーズによって適宜改善することが大きく合格に繋がると思います。

辻 萌香さんの写真
準会員

辻 萌香さん
Moeka Tsuji
損害保険会社
理学部・情報科学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

仕事や他の勉強と並行しながらアクチュアリー試験の勉強をするのが大変で、資格をとるのを辞めたいと感じていた時期もありましたが、何とか合格することができました。準会員になることができ、嬉しく思っています。

職場の皆様には、業務時間内に社内勉強会に参加させていただいたり、試験前に休暇いただいたりとさまざまなサポートをしていただきました。大変感謝しております。

少しでも早く正会員になれるよう、引き続き勉強に励みたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

おそらく2次試験の勉強にも共通して言えるのかと思うのですが、1次試験の勉強にはモチベーションの維持が大切かと思います。私の場合は、1科目合格したことでやる気がでたので、まずはどの科目でもよいので合格することが大事かと思いました。合格した科目があれば、必要な勉強量や適切な勉強方法が分かってくるかと思います。

また、自分に合った勉強スタイルにそって勉強するのも大事かと思いました。私の場合は、休日や平日夜は趣味や友人と会うことに時間を費やしたかったので、平日朝や休日どちらかは勉強するというスタイルにしていました。

あとは、試験本番で全力を出せるよう、試験直前の体調管理(風邪をひかないようにする、よく寝るなど)も大事だと思います。12月の試験に向けて、一緒に頑張りましょう。

2021年

正会員

岡田 理香さん
Rika Okada
生命保険会社
情報理工学系研究科 システム情報学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

学生時代より志していた資格取得を無事果たすことができ、安堵を感じるとともに大変嬉しく思っています。特に、最後の年は妊娠・出産を経て背水の陣で挑んだ試験でしたので、合格の喜びも一入です。手厚く支援して下さった職場の皆さま、温かく応援・サポートしてくれた家族に、心より感謝申し上げます。

アクチュアリー試験を通じ、知識を習得し深く考える習慣や粘り強く取り組む姿勢を身に付けられたと感じています。正会員になったことで、携われる業務の幅も拡がると期待しています。合格に安住することなく、新たなスタートラインに立てたと気持ちを引き締め、いっそう専門性を高められるよう研鑽に努めてまいる所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

本試験は難易度に加え、長期間にわたり勉強を継続しなければならないという点でとても厳しい試験だと思います。合格に必要な要素は多々ありますが、「自分に合った勉強法の確立」と「強い意志の保持」が特に要となると、個人的には考えています。

自分に合った勉強法の確立

二次試験で難航した大問対策では、適切なアウトプットに向けたイメージアップを行うことに力点を置きました。最後の年はまとまった勉強時間を確保できず、本番さながらの大問演習が行えなかったのですが、テーマ毎に要点やキーワードをメモしたマップを作成し、体調が優れない日もそれを眺めました。もちろん文章でしっかりまとめを作成するのが理想とは思いますが、簡易的なマップでも論述の要点を頭の中で咀嚼し、どう展開していくかのイメージアップが図られて有用でした。
良い勉強法を見出すまでにも多くの時間を要しましたが、振り返ってみると、その試行錯誤の過程自体が学びや刺激を得られる非常に有意義なものであったと感じます。画一的な正しい勉強法は存在しないので、先輩方の知見も取り入れつつ、ご自身に合った勉強法を確立されると良いと思います。

強い意志の保持

モチベーションを高く維持することは、大前提でありながらも長期間にわたる試験においては必ずしも容易ではないと思います。私自身の試験を振り返ると、落ちるわけにはいかないなぁとネガティブな気持ちで漫然と取り組んだ時は結果が芳しくなく、是が非でも受かりたい!とポジティブな気持ちで挑んだ時は努力が結実したように感じます。
キャリア上の自己実現を果たすため、ライフステージの変化に伴う家族のため等、各人で異なることと思いますが、是非自分なりに勉強する目的や試験に合格する意義をかみしめ、強い意志を持って努力を継続されて下さい。

正会員

萱場 悠貴さん
Yuki Kayaba
損害保険会社
経済学研究科 総合経済学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

保険会社でのキャリアを歩むうえで、アクチュアリー試験に合格することがひとつの到達目標でしたので、まずは目標を達成することができ嬉しく思います。業務時間外での学習は大変と感じることも多かったですが、職場の上司、先輩方に多大なるご支援をいただき、常にモチベーション高く学習を進めることができました。この場を借り改めて御礼申し上げます。

アクチュアリー試験の範囲は広範で、現在職場では直接関与していない内容も多く学習しましたが、保険業の運営・保険会社の経営において重要となる観点を広く学ぶことができました。同時に、試験はほんの入り口であり、アクチュアリーとして今後活躍していくためには、さらなる専門性の深化・拡大が必要となることも痛感いたしました。今後も継続して学習に励み、これまで支えてくださった皆様に少しでも恩返しできるよう成長してまいりたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

アクチュアリー試験は広範囲に対して深い理解が求められるため、学習を進めるうえでは不安も大きいと思います。個人的には、合格するためには以下の3点が重要と考えます。

① どのくらいの理解度であれば合格できるか適切に見積もることができること。

過去問題等をベースとして、計算ミスや想定外の出題、当日の緊張等を保守的に考慮した上で必要となる理解度を定めることが重要だと思います。私は時間内に過去問を解いてみて何点以上といった客観的に測れる形で定めるよう工夫していました。

② 上記の理解度に到達するまでの学習量を見積もり、可能な学習計画を立てられること。

上記①で定めた理解度に到達するまでの学習量を定め、それを実行可能な計画に落とし込むことが重要だと考えています。合格に必要な理解度に到達するための学習量は、合格した方にヒアリングする、自らの過去の合格科目の学習量を参考にするなど、楽観的にならないよう注意していました。

③ 学習計画を粘り強く実行できること。

相反するようですが、やる気を保つ工夫をすることと、やる気がないときも勉強する仕組みを作ることを意識していました。前者は主に友人や先輩方と相談しながら学習を進めるといった方法でモチベーションを保ちました。後者は、退勤したら帰宅せずに必ずカフェに行く習慣をつける、電車に乗るときはテキストを持った状態で乗るといった方法で自然に学習する仕組みを工夫しました。
試験勉強はきわめて大変ですが、深い専門性だけでなく、上記のような目標を定め、計画を立て、実行するといった習慣がついたことも大きな財産になっています。ぜひ合格を目指し頑張ってください。

正会員

西脇 悠也さん
Yuya Nishiwaki
信託銀行
経済学研究科 統計・ファイナンス専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

合格することができ、大変嬉しく思います。特に、2次試験は中々合格できない年が続き、合格の連絡を受けた際は、非常に安堵しました。長期間に亘り取り組んできたことが、試験合格という一つの形となって現れたことは、自信にもつながりました。また、試験勉強を通じた学びは、日々の業務にも活かされていると感じます。

所属会社では、同期をはじめとして、アクチュアリー試験の受験者がいますが、試験の難しさや試験勉強の大変さを共有し、学習のモチベーションを維持するうえでも、身近に同じ受験者がいる環境は良かったと思います。また、学習の過程において、多くの知見を与えていただいた諸先輩方に感謝しております。

試験には合格しましたが、まだ学ぶべきことは多く、研鑽に励みたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

【1次試験について】

1次試験は、難易度が中位までの問題を確実に解ければ、合格水準に達すると思いますので、問題演習を行う中では、自身がミスをしやすい箇所(電卓操作も含めて)を認識し、制限時間内で正確に解き終えるための、計算量やミスを減らす工夫が必要になります。また、演習の解き直しでは、解答例を確認して終えるのではなく、自身でアウトプットができるかどうかまで確認が必要です。

【2次試験について】

1次試験は、取り組むべきことの見通しが比較的つきやすいですが、2次試験は、分野に応じた関連法令や会計基準等から多く出題され、何から取り組み始めるべきかを考えることが、難しさの一因にあると思います。
また、1次試験は計算が主だったのに対して、2次試験は、情報を整理して意見を記述するという別の能力が問われます。暗記量もさることながら、法令用語等の正確性には苦心しましたが、徐々に知識を定着させました。

法令の記載は日常的な日本語と異なり、学習の初期は慣れていなかったため、読みづらく感じました。法令の記載や構成には一定のルールがあり、それを念頭に置くかによって、理解のしやすさなどの学習効率に違いが出ると思いますので、これから2次試験を受験される方には、法令の読み方に関する参考書を1冊読まれることを、おすすめ致します。

正会員

升本 功樹さん
Koki Masumoto
監査法人
理学研究科 数学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

まずは、無事に合格できてほっとしております。また、これまでお世話になった方々や温かく見守ってくれた家族に心より感謝申し上げます。

年次が上がるにつれて、仕事が忙しくなり、またライフスタイルも変わる中、少しでも勉強時間を確保し、継続的に受験した結果、合格できたように思います。 正会員になった今後は、引き続き自己研鑽に取り組むとともに、更に業務に励んでいきたいと思います。また、今年は久しぶりに平穏な12月を過ごせることを楽しみにしております。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

合格に向けての勉強のポイントとして、以下の二つを挙げたいと思います。勉強スタイルは人それぞれだと思いますので一つの例と思って読んでいただければ幸いです。

【最初に暗記】

学生時代の試験では勉強素材がたくさんあり、各単元を地道に深く理解した上で暗記するという順序で進めることができます。一方、アクチュアリー試験では勉強素材が限られていることに加え、制度の背景、告示や監督指針に書かれた内容の意味を考えてもすぐにはわからないこともあります。そのような場合でも、先ずは一通り暗記しておくと、実務や他の受験者とのコミュニケーションを通して、後日理解できることがあります。内容を覚えておかないとこのようなアンテナが働かないため、ざっと内容を把握したら、まずは暗記することをお勧めします。

【実務に基づく理解】

具体的な実務内容や直近の課題等は教科書には記載されていないこともあるため、自ら整理し理解する必要があります。私は、幸い前職(損害保険会社)におけるリスク管理部門や商品部門での業務に加え、現職(監査法人)における様々な業務を通じて幅広く理解することができました。商品開発上の論点や告示等に基づいた具体的な計算等、実務を知らないとよく理解できないこともあります。実務については、他部署の方などとのコミュニケーションを通して、理解を深めていくのが良いかと思います。

最後に、勉強時間の確保も重要なポイントとなります。自らの環境を踏まえて、毎日少しでも勉強を続けていくことが大切だと思います。皆様、合格に向けてがんばってください。

準会員

北 駿亮さん
Syunsuke Kita
損害保険会社
経済学部 経営学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

無事に準会員になることができたことを、まずは大変嬉しく思います。手厚くサポートいただいた会社の上司・先輩方、試験前に休暇をいただいた職場のメンバーには非常に感謝しております。
また、第1次試験の合格が思ったようにうまくいかず苦しいときもありましたが、ともに勉強し、高めあえた同僚・友人のおかげで合格することができたと思います。

現在は第2次試験に向けて日々勉強を進めている最中ですが、広範な専門知識や問題解決能力が求められることもあり、実務経験が浅い身としては大変に感じることが多いです。

1日でも早く会社やお客様に貢献できるように、1日でも早く正会員になれるように、引き続き気を緩めることなく勉強に励んでいく所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

第1次試験の合格には多くの勉強時間と長期的な計画が必要だと感じました。

教科書も分量がありますし、過去問題を1年分解くにも相当な時間を要します。可能な限り早い時期に勉強を開始するに越したことはありません。
また勉強もただ闇雲に進めるのではなく、現時点で自分がどの段階にいるのか、合格への道のりを常に意識することが必要ですし、そのためにはやはり勉強計画を立てて常に進捗を振り返ることが不可欠であると思います。

アクチュアリー試験は決して簡単な試験ではありませんが、根気強く勉強を積み重ねれば誰にでもチャンスのある資格だと思っています。合格を目指して一緒に頑張りましょう。

準会員

信田 朋輝さん
Tomoki Shida
信託銀行
基幹理工学研究科 数学応用数理専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

まずは、社内試験や試験休暇など試験勉強のご支援をいただいた上司や先輩方に感謝申し上げます。
熱心にご支援・応援いただいたおかげで、仕事をしながらでもモチベーションを維持することが出来ました。
また、共に準会員を目指して切磋琢磨した同僚のおかげで、最後まで気を抜かずに勉強が出来たと実感しております。

私は学生の頃から試験を受けており、同じ科目に何度も落ち続けていたので、ようやく突破出来たことに安心しています。

準会員となり2次試験に挑戦することが出来るので、少しでも早く正会員になれるようあらためて気を引き締めて勉強に励みます。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

私が考える1次試験突破の秘訣は「計画を立てて勉強をすること」と「定期的に振り返りをすること」です。

全ての科目について、教科書を一通り理解するだけでもかなりの時間がかかりますし、繰り返し演習を積まなければ試験問題は解けません。中間目標を設定して計画的に勉強を進めることで、演習の時間を十分にとることが重要だと思います。
また、計画を立てたとしても当初の予定通りに勉強を進めることは難しいと思います。定期的に振り返りをして、計画の修正をするようにしましょう。特に複数科目受験する方は、科目に進捗の偏りが出てしまうことがあると思います。振り返りの際に確認しましょう。

また、社会人になってからは継続的に勉強時間を確保する工夫が必要です。私は、休日に演習、平日は通勤時間に演習の復習と暗記の勉強、という様に平日と休日でやることを分けて計画を立てていました。業務と勉強の両立は大変なことだと思いますが、上手く時間を見つけて勉強をしましょう。

正会員になるまでは長い道のりですが、コツコツと積み重ねることが大事だと思います。一緒に頑張りましょう!

準会員

湯浅 文さん
Aya Yuasa
生命保険会社
理学部 数学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

ご支援いただいた周囲のみなさまに、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

学生時代にアクチュアリーという職業を知ったことがきっかけで受験を始めました。日々の業務との両立は想像以上に難しく、思うように勉強のペースをつかめない時期がありました。当初想定していたより基礎科目の合格に時間がかかってしまったため、合格を知ったときは、喜びより安堵感が大きかったです。

ここで気を緩めることなく、少しでも早く専門科目に合格できるよう勉強に励んでいく所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

基礎科目は、科目数が多く、日々の業務で接する機会が少ない分野も含めた幅広い知識を求められることから、業務とは別に勉強時間の確保が必要だと思います。仕事と試験勉強を両立するために、繁忙期や急なスケジュール変更等に左右されないかたちで、勉強時間を生活習慣に組み込むことを心がけました。
しかしながら、十分な勉強時間を確保し万全の準備で試験に臨むことは決して容易ではなく、過去問題集で傾向を確認し、出題頻度や配点が高い内容から勉強を進めるといった効率的な勉強の重要性を痛感しました。

年に一度の試験で思うような結果が出せないときは、焦ったり落ち込んだりすることもあると思いますが、日々の勉強の積み重ねで着実に合格に近づくことができる試験だと思います。合格に向け共に頑張りましょう。

2020年

正会員

浅井 克弘さん
Katsuhiro Asai
損害保険会社
法学部 政治学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

受験勉強が苦しいと感じた時期もありましたが、無事に正会員となることができ大変嬉しく思います。多大に支援してくれた家族、そして、応援して下さった上司、職場の皆さまに心より御礼申し上げます。

アクチュアリー試験を通じて、アクチュアリーとしての知識、考え方の基礎を身につけることが出来たと思いますが、一方、アクチュアリーとして高度な専門性を発揮するためにはまだまだ足りないことが多くあるとも感じています。さらに専門性を高めていけるよう、今後も研鑽に努めて参ります。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

アクチュアリー試験は、大変厳しい試験だと思います。試験の難易度もさることながら、何年にもわたって仕事と両立しながら勉強を続けなければならないからです。一方、医師や弁護士といった資格とは異なり、保険計理人等の一部業務を除けば、必ずしも「保険商品開発やリスク管理の業務を行うために正会員の資格が必須」というわけではありません。したがって、「なぜアクチュアリー試験を受けるのか」という目的意識が極めて重要だと思います。

私自身は、文系学部の出身で、新人として配属された部署も自動車保険の保険金支払いを担当する部署であり、アクチュアリーとは無縁の世界にいました。しばらくは目の前の業務をひたすらこなすだけでしたが、入社3年目のときに自分自身の将来について改めて考える機会があり、「自分の武器となる専門性を身につけたい」との思いからアクチュアリーを志すことを決意しました。全く畑違いの私にとって、知識の習得という観点でも、そして、周囲に覚悟を示すという観点でも、「アクチュアリー正会員」が何としても達成すべき目標になりました。受験期間中は、モチベーションが下がってしまう時期も何度もありましたが、「なぜアクチュアリー試験を受けるのか」という原点に立ち返り、自分を奮い立たせて勉強に取り組みました。

「なぜアクチュアリー試験を受けるのか」の答えは、一人ひとり異なるものだと思いますが、目的意識をもって試験に取り組むことが、合格への近道になると思います。頑張ってください。

正会員

川島 秀隆さん
Hidetaka Kawashima
生命保険会社
基幹理工学研究科 数理統計学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

ひとまず一段落したという安堵とともに、サポートしてくださった周囲の方々に多大な感謝を感じています。

勉強時間の確保、幅広い知識の吸収、自分の意見を述べる練習、3時間(1科目の試験時間)手を動かし続けるための筋トレ等、合格まで想像以上の困難がありました。
辛いだけだと思っていた試験勉強ですが、終わってみると物事を深く考える癖や困難に立ち向かう自信が身についており、得られたものは多いと感じています。

今後はアクチュアリー正会員として恥ずかしくないよう、学びを深く広くしていきたいと思っています。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

ハッキリ言ってしまうと、合格までの道は長く険しいです。
合格するには、時間、労力、やる気、覚悟、運など多くの要素が必要です。
ですが、勉強を通じて得られるものも非常に大きいです。
大変ですが、やりがいのある資格だと思います。
ぜひ全力で挑んでみてください!

最後に、試験を通じて個人的に重要だと感じたことを記載します。目標達成の一助にしていただければ幸いです。

年間を通した勉強スケジュールを立てて、月1回は進捗確認と振り返りを行うこと。
基本的な知識は、思い出さなくても勝手に手が動くくらい定着させること。
過去の試験問題および時事的な話題を研究して傾向と対策を練ること。
可能な限り本番と同じ環境(時間や答案用紙)で練習すること。
規定に合った計算機を用意すること。

準会員

川原田 美沙さん
Misa Kawaharada
生命保険会社
工学部 建築学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

試験の手応えがあまり無かったため、合格発表を聞いたときは驚きが一番大きかったです。私は学生時代からアクチュアリー試験を受験し始め、休日など多くの時間を勉強に費やしてきたのでやっと無事準会員になることができほっとしています。また、会社の方のサポートのおかげで仕事をしながらも試験勉強の時間を確保することができ、大変感謝しております。

今は2次試験の勉強を進めています。自分の業務に関連する知識等も多く試験範囲に含まれているため比較的1次試験よりも勉強しやすいと感じています。準会員になりひと段落したところで気を緩めずに、新たにスタートラインに立ったつもりでこれからも引き続き勉強に励んでいきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

1次試験の勉強を通じて、教科書の内容を漏れなく理解することが大切だと個人的には思っています。私は大学3年生から試験勉強を始め、入社する前にできるだけ科目をもっておこうと考えていましたが、なかなか結果が振るいませんでした。当時はただ公式を暗記し、過去問をひたすら解くことに集中しすぎて内容を根本的に理解できていなかったように思います。まずは教科書を繰り返し読み、考え方や公式の導出まで理解できるようになると、解ける問題の幅が広がり応用力も自然と身につくのではないかと思います。

また、社会人になってからは一度にたくさん勉強時間を確保するというよりも、1日に少しの時間でもいいので毎日継続することを心がけていました。1度怠るとモチベーションが下がってしまうのと、記憶の定着のためにも毎日コツコツと続けることをおすすめします。
アクチュアリー試験は正会員になるまで気が遠くなるほど長い道のりですが、根気強く勉強を続けていけば合格することができる試験ですので一緒に頑張りましょう。

正会員

小柳 洋平さん
Yohei Koyanagi
信託銀行
理工学部 システムデザイン工学科

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

無事に合格することができ、大変嬉しく思っています。
時間がかかりながらも途中で挫折することなく合格まで辿り着けたのは、勉強と業務の両面から手厚く支援してくださった職場の皆様、そしてライフステージが変わる中でも暖かく、辛抱強く応援してくれた家族のお陰です。この場を借りて感謝申し上げます。

合格は一つの節目ではありますが、同時に新たなステージへのスタートラインでもあります。引き続き研鑽を怠らず実務経験や専門性を積み上げ、仕事上関わる方々に一つでも多くの付加価値を与えられるようなアクチュアリーを目指していきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

多くの方は働きながら試験勉強を行うかと思います。また年に一度しか受験の機会がないため、合格するまでに時間を要する方も多いかと思います。そのため「勉強時間の確保」と「合格への強い思い」が重要になってくると思います。

【勉強時間の確保】
平日はたとえ10分であっても毎日勉強すること、休日は集中できる環境に身を置きまとまった時間勉強することが重要だと思います。私の場合、平日はスマートフォンに保存した法令を通勤時間に読み込むなど時間と場所に縛られないインプット中心に取り込み、休日は終日図書館で腰を据えて過去問や予想問題に取り組むなどアウトプットに徹しました。こうしたことに加え、私は「試験当日までに○○時間勉強する」という目標を定めて自分自身にプレッシャーをかけていました。

【合格への強い思い】
合格までの長い道のり、途中で逃げ出したくなる自分を踏みとどまらせることができるのは、自分自身の合格への強い思いだけです。
私は周囲に勉強中の同僚が少なかったため、殻に閉じこもりがちな勉強スタイルになりやすいなどモチベーションの維持に苦労することがありました。そうした時、私は原点に返ってアクチュアリーを志した初心を思い返したり、反対にアクチュアリーとなれた将来を想像したりして気持ちを盛り返してきました。加えて、合格を信じ応援し続けてくれる家族や私に気をかけ有益な情報を提供してくださる職場の方々の気持ちに応えたいという思いが、自分を再び勉強へと向かわせてくれました。

それぞれ事情は異なるかと思いますが、この文章が合格に向けた一助となれば幸いです。ぜひ合格目指して頑張って下さい。

準会員

鈴木 悠さん
Haruka Suzuki
信託銀行
理工学研究科 数学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

まず、受験にあたり支援いただいた皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
社内では、業務上の配慮や合格に向けた実戦的なアドバイスはもとより、勉強に行き詰まったときには上司や先輩に快く相談できる環境があり、モチベーションを維持することができました。

また、社外ではともに勉強する仲間、長期にわたって試験を受けることに理解を示し、根気強く応援してくれた家族や友人、恩師の存在が合格に向けて大きく背中を押してくれたのだと実感しております。

しかしながら、これから受験する2次試験を突破してはじめてアクチュアリーとしてのスタートラインに立てるものと思っております。これまで受けてきた支援を裏切ることなく、1年でも早く正会員になれるよう励んでいく所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

私が試験突破の鍵と考えるのは「継続的に勉強すること」と「モチベーションを維持すること」の2点です。

まず、継続的に勉強することについては、自分の生活の中でいつ勉強するのが一番よいかを考え、そのうえで勉強時間を確保し続けるのが効果的かと思います。

また、モチベーションを維持することも大切です。私は、モチベーションが上がらないときには社内の正会員や準会員の先輩に相談したり、正会員になることを通じて得た知見をもってしてもなお難しい業務に取り組んだり、あるいは正会員になった後もさらなる資格試験に挑戦する先輩の姿を見たりすることで、将来自分が目指す姿をイメージし、自身のやる気へとつなげていました。

私は本格的な試験勉強を始めたのが社会人になってからだったので、周りよりも出遅れているという焦りがありました。時間のある学生のうちにもっと試験に受かっておくべきだったと思ったこともありました。しかし、働きながら勉強をすることで、先述のとおり将来の自分をイメージしながら勉強ができるという社会人ならではの強みも実感しました。置かれている状況は人それぞれですが、明るい未来を思い描きながら、ともに頑張りましょう

準会員

馴松 晃治さん
Koji Narematsu
損害保険会社
情報工学系研究科 創造情報学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

学生時代に気軽に試験を受け始めた頃に想像していたよりも、基礎科目の合格にずっと苦労したので、ようやく、1次試験を突破して準会員になることができ、素直に嬉しいです。社内勉強会で指導くださった先輩方や、試験前に休暇をいただいた職場のメンバーには、とても感謝しています。

やっと2次試験の勉強に取りかかれるので、モチベーションも高まっており、同期や職場の同僚と切磋琢磨して、早く正会員になれるよう、取り組んで行きたいと思っています。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

アクチュアリー試験に限ったことではないと思いますが、1次試験の合格のためには、計画的に勉強時間を確保して、早い時期から学習を進めることが大切です。教科書もボリュームがありますし、試験時間が3時間もあるため、過去問を解くのに想像以上に時間がかかると思います。最初の頃は、過去問を1年分解くのに、休日丸一日くらい要するのではないでしょうか。

1次試験の勉強においては、モチベーションを保つのにも苦労(失敗?)しました。準会員になって、2次試験の勉強を始めてからは、会社の同僚とSNSのグループを作って情報交換をしたり、コロナ禍でもオンラインで勉強会をしたりすることで、1次試験の頃よりも継続的に学習を進められています。これまでは、なんとなく勉強仲間を作らずにいたのですが、もっと早くそういった工夫をすれば良かったと反省しています。

試験当日に自信を持って試験に臨めるよう、目標を見据えて、一緒に頑張りましょう。

正会員

松崎 達哉さん
Tatuya Matsuzaki
ヘルスケア事業会社
理工学研究科 数理情報科学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返って、お気持ちをお聞かせください

無事合格することができ、ほっとしています。また、妻には長い時間協力してもらったので、とても感謝しています。

元々勉強は嫌いではなかったので、1次試験・2次試験共に勉強自体はつらくありませんでした。ただ、勉強方法の正しい方向を見つけることについては、大変苦労した試験でした。アクチュアリー試験は終わりましたが、勉強すべきことはまだ大量にありますので、引き続き研鑽を積んでいきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

1次試験・2次試験共に、努力の正しい方向を早めに見つけることが重要だと思います。

1次試験は、計算ミスという不確実性もあるので、2次試験よりは運の要素が大きいと思います。ですので、できるだけ運の要素を除外する(計算過程を減らす等)方向で勉強を進めることをお勧めします。

2次試験は計算ミスによる不確実性が低いので、努力が反映されやすい試験でした。その一方、暗記量がかなり多いので「覚えていないから解けない」という事象が頻発しました。ですので、当該事象を出来るだけ除外するよう勉強すること(テキストの内容を漏れなく暗記する等)をお勧めします。

アクチュアリー試験は時間と労力のかかる試験ですが、勉強を通じて得られるものはあると思います。是非合格を目指して頑張ってください。