例会

2024年度第6回例会のご案内

2025年1月7日

テーマ
「【第一部】日本の死亡率の状況(Before, during and after Covid-19)」
「【第二部】パンデミック時の株式市場のレジーム・シフトに 関する研究」

【第一部】

 日本の死亡率の状況について、厚生労働省の人口動態統計データ等で分析した結果について私見も交えつつ報告する。

【第二部】

 日本の生命保険会社は、これまで長期にわたる低金利環境の影響に悩まされてきた。 負債の保証利回りをカバーするのに十分な収益を得るため、株式投資によるリスクテイクを強化する必要があった。 このためCOVID-19パンデミック発生時には株式市場の下落により、含み益が大きく減少した。 幸い、世界経済はパンデミック対して強い回復力を発揮し、日本経済も1年以内に回復した。 発表ではパンデミック発生が世界の株式市場に与えた影響についてS&P500などの株価指数を用いて検証し、4つの典型的なレジームを特定する。 その後、主要業種毎に焦点を当て、レジリエンスの観点から4つのカテゴリーに分類し、次のパンデミックに対する保険会社のとるべき行動について幾つかの示唆を提示する。

※当例会後に、会員間でのコミュニケーション機会の創出を目的として、発表内容を話題に講師と会場参加者が談話・議論できるカジュアルなフリートークの時間(20:00~20:30)を設ける予定です。 なお、フリートークの時間ではコーヒー等もご用意する予定です。

日時
2025年1月29日(水) 18:00 - 20:00

※当日の参加が難しい方のために、後日、録画動画のオンデマンド配信が予定されています。 当日参加と同様、会員HPに公式CPD単位として反映しますので、当日の参加が難しい方は是非ご活用ください。 オンデマンド配信の日程は次の通りです。
【 2月12日(水)~ 2月25日(火)】
オンデマンド配信の視聴方法等は改めてご案内いたします。

会場
会場での現地参加とZOOMでのWebinar開催によるハイブリッド開催
 ※会場 TKP東京駅カンファレンスセンター カンファレンスルーム1A
定員
会場参加:60名程度(先着順)
ZoomによるWebinar開催:500名(先着順)
講師
【第一部】勝野 健太郎 氏(標準死亡率調査部会 部会長)

2001年、日本の大学院でActuarial Scienceを専攻・修了した初の学生として住友生命に入社。現在は数理室長。
アクチュアリー会で過去に発表した論文は「責任準備金の時価評価」「Embedded Value計算の理論的側面からの整理」「最低保証付変額年金のヘッジに関する理論的側面の整理」「生命保険会社のERMにおける資本配賦について」。 Heavy Metal Lover(現在の推しはLOVEBITES)

【第二部】下山 法之 氏(投資理論委員会 事務局)

2003年に入社。現在、リスク管理統括部統合リスク管理グループ課長。
アクチュアリー会で過去に発表した論文は
「Cramér Lundberg モデルにおける生命保険会社の公平性をふまえた契約者配当政策」(2021年度アクチュアリー会優秀論文)

最近は生命表で用いられるGompertzの経験則について、より生物学的な視点から導出する物理モデルを研究
Journal of Mathematical Biology

公式CPD
当日参加:2.0単位 第一部<生命保険> 第二部<リスク管理>

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