
主体的キャリア形成が可能
そして、会社の垣根を越えたつながりも
司会
では次に、アクチュアリーになるメリットについて、皆さんの実感をお聞かせください。
西村
他の専門職と比較しても資格制度がしっかりしているので、「アクチュアリー」資格を持つことは、一定水準の人材と認知されるというメリットがあるように思います。実際、試験勉強や実務を通して、会社経営にも役立つ知識や考え方がたくさん身に付きます。メリットは大きいですね。
藤井
確かに、アクチュアリー正会員資格は一定のステータスとして認めてもらえて、初めて訪問した海外子会社で、若手なのに経営者が直接会って意見に耳を傾けてくることなどがありました。その先は個人の実力なんですが、まず入り口のところのパスポートのような。
司会
海外だとアクチュアリーの認知度が高く、入国審査でアクチュアリーとわかると、対応がスムーズになったという話を聞いたことがあります。
藤井
ステータスがある一方、責任もありますね。私は以前、個人的な意見のつもりで答えたことが「アクチュアリーが言ったから」と一人歩きして肝を冷やしたことがあって、アクチュアリーとしての発言の重みを感じました。
中矢
社内外問わず繋がりを持てるのは魅力の一つですね。アクチュアリー会にはいろんな会社のアクチュアリーが集まるわけで、その委員会などに参加すると、皆さんの知見に触れることができ勉強になります。
西村
私はアクチュアリーであったからこそ、生命保険会社でチャレンジングな仕事にたくさん取り組む機会に恵まれたのだと思います。アクチュアリーになって良かったなと実感しています。リスク分析や企業価値評価のプロとして、新しい会社の立ち上げや海外でのM&Aなどのプロジェクトも経験することができましたし。
黒田
それはすばらしい経験ですね。
私がメリットとして実感するのは、女性としてキャリアを形成しやすいことです。出産・育児を経てもキャリアを途切れさせずにいられます。勉強や最新動向のキャッチアップは自宅でもできますし。向井
女性のみならず、アクチュアリーは専門的な職種で、核となるものを持てるので、自律したキャリアを考えやすいかもしれませんね。
テーマ
参加者
司会

生保アクチュアリー


損保アクチュアリー


年金アクチュアリー

