
数学の素養を活かして、
社会に関われる資格
司会
では最初に、アクチュアリーを目指した理由から伺います。目指し始めた時期やきっかけとなったエピソードにも触れながらお話しいただけますでしょうか。
加藤
私は大学院まで数学を専攻していて、就職してからも数学に触れていたいという思いが強かったんです。身近な先輩に相談したら、アクチュアリーとして活躍している先輩方がたくさんいらっしゃり、「数学に関わっていきたければアクチュアリーが絶対お薦め」とアドバイスしていただき、目指すようになりました。
向井
私がアクチュアリーを知ったのは大学2年の春休みでした。大学で、生命保険会社の方が保険数学やアクチュアリーについて説明してくださる機会があったんです。その後、保険数学の講座を受けるなどしていくなかで、アクチュアリーへの関心が高まっていきました。
司会
皆さん、学生時代にはアクチュアリーをご存知だったんですね。
中矢
はい、私もです。統計学を専攻していたこともあり、周りにアクチュアリーを目指す人や、アクチュアリーになった先輩方が多かったので、自然な流れで志望しました。
藤井
私も学部生のときに、友人から誘われて受験したのがきっかけでした。受けたら合格するのかなと軽く考えていましたが、甘かったです(笑)。
その後、大学院の博士課程まで進み、進路として考えたのが研究者と、金融商品を開発するアクチュアリーやクオンツ。その中からアクチュアリーを選んだのは、ステータスのある資格であり、キャリアを形成するのに良いと思ったからです。西村
私は大学時代に、数学を使って金融商品の開発をしたいと考えていました。アクチュアリーを知ったのは、友人に誘われて参加したアクチュアリー会主催のセミナーです。専攻していた数学を活かせる資格であり、保険商品の開発という仕事もできるということを知り、目指すようになりました。
中矢
皆さん、しっかり職業選択されていますね。私は、アクチュアリー試験の勉強会を学生同士でやっていたのですが、たまたま正会員の方がいらっしゃったときにその方の経験談を伺い、「なんか、かっこいい」と憧れたのがきっかけでした。
加藤
どんな話だったんですか?
中矢
アクチュアリーとして生保も年金も経験された方だったんですが、「アクチュアリーは、一生かけても学びきれないくらい深い分野だよ」とおっしゃっていたのが印象に残っています。
黒田
その言葉、私も同感です。
藤井
黒田さんがアクチュアリーを目指したのは?
黒田
実は私、アクチュアリーとしてのキャリアは30代半ばからでして・・・。大学卒業後は塾講師をしていました。
向井
へぇ、珍しいですね。
黒田
はい。社会人になってから、アクチュアリーという仕事を知りました。得意な理数系の知識を活かしたくて塾講師になったのですが、人に教えるのとは別に、知識を活かして自分自身が経済活動の一翼を担える仕事だと知り、目指そうと思いました。社会人でもアクチュアリーの科目を学べる大学院の聴講生コースに通い、生保業界に入りました。
加藤
すごいですね。違う業界で働きながらアクチュアリーを目指すなんて。生損保や信託銀行などでは、働きながらアクチュアリー試験を受験する人に支援している会社も多いですが、それでも試験に合格するのは簡単なことではないのに。
西村
本当にそうですよね。黒田さんのように社会人になってからアクチュアリーを目指すルートがあることは、多くの人に知ってもらいたいですね。
藤井
そうですね。世の中がすごいスピードで変化していて、アクチュアリーの仕事の幅も広がっていますから、いろんな経験や知識を持つアクチュアリーが必要ですしね。
向井
魅力のある資格なので、ぜひ多くの方に目指していただきたいですね。
テーマ
参加者
司会

生保アクチュアリー


損保アクチュアリー


年金アクチュアリー

