アクチュアリーになるには

資格試験の概要

アクチュアリーになるには日本アクチュアリー会の資格試験に合格し、
正会員として認定される必要があります。

「アクチュアリーの仕事をしている人」を「アクチュアリー」と呼ぶこともありますが、普通、日本において「アクチュアリー」とは、日本アクチュアリー会の「正会員」を意味します。正会員資格取得のためには、日本アクチュアリー会が毎年実施している資格試験の全科目合格とプロフェッショナリズム研修(初期教育)の受講が必須の要件です。
資格試験を全科目合格するためには、基礎科目となる第1次試験5科目、専門科目となる第2次試験2科目の計7科目に合格する必要があり、全科目合格までには最低でも2年を必要とします。また、「実際にアクチュアリーとして働く」ことを前提としている点も、この資格の特徴です。実際、ほとんどの正会員は、企業でアクチュアリー業務に携わりながら勉強を続け、試験に合格して資格を取得しています。
保険計理人」や「年金数理人」など、職務によっては、日本アクチュアリー会の正会員であることで資格要件の一つを満たすものもあります。

資格取得までの流れ

第1次試験:基礎科目

目的

第2次試験を受けるに相当な基礎的知識を有するかどうかを判定

試験科目

  • 数学
  • 生保数理
  • 損保数理
  • 年金数理
  • 会計・経済・投資理論

5科目すべてに合格

準会員

第2次試験:専門科目

目的

アクチュアリーとしての実務を行う上で必要な専門的知識および問題解決能力を有するかどうかを判定

試験科目

次の3つのコースから1つを選択します。いずれのコースを選択して合格しても正会員資格としての区別はありません。

  • 生保コース「生保1」・「生保2」
  • 損保コース「損保1」・「損保2」
  • 年金コース「年金1」・「年金2」

いずれか1つのコースで2科目に合格

プロフェッショナリズム研修
(初期教育)
(準会員であれば受講可能)

正会員

※ 第1次試験・第2次試験ともに、1度の試験で全ての科目に合格する必要はなく、1年に1科目ずつ受験することも可能です。

試験問題例

過去に出題された試験問題の中から、以下の科目の問題例を掲載しています。