合格者の声

アクチュアリー試験に合格した会員に、試験勉強の振り返りや、アクチュアリーを目指す方へのメッセージを伺いました。

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正会員

高橋 広直さん
Hironao Takahashi
損害保険会社
理学研究科数学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。

合格までの平均期間7年を大きく超えてしまい、合格も無理かもしれないと思っていましたので、ひとまずは安堵しております。

合格まで時間はかかりましたが、合格できたのも職場メンバー、家族からの励ましがあってのものと思っております。

振り返ると、どの科目も表面的な理解で留まっている段階だと合格に至らず、そこに至る背景も含めた理解ができるようになって初めて合格にたどり着けたと感じており、それは普段の業務においても同様であるため、改めて深堀りして理解することの大切さを感じております。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

全科目合格まで時間を要する試験ですが、試験勉強を通じて、保険数理の習得、特に保険経営に関連する事項の網羅的な理解が可能になるため、興味のある方はぜひ合格を目指してみてください。
受験にあたっては以下のことを心掛けて学習することが大切かと思います。

バランス感覚を養うこと

アクチュアリー試験で問われるのは数理的能力から、実務における問題解決能力まで多岐に渡りますので、バランスよく力をつけていくことが必要です。

ワークライフバランスの確保

業務を抱えながら、かつ家庭の個々の事情もありながらの学習になると思いますので、学習にどれだけの時間を充てられるかを考え、持続可能なペースを保てることが大切です。

学習を継続すること

長年受験を続けている方もいると思いますが、学習を継続すれば、必ず実力がついてきますので、ぜひあきらめずにが正会員を目指して頑張ってください。

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正会員

山崎 綾乃さん
Ayano Yamazaki
生命保険会社
理学部・物理学科

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。

とにかく、ほっとしたというのが正直な気持ちです。
業務と並行しての勉強、そして合格までの長い期間の中で、何度も諦めそうになりましたが、家族や友人、職場の方々など、周囲の皆様にたくさん支えていただき、何とか合格することができました。支えてくださった皆様には、心より感謝申し上げます。

この資格は、単なるゴールではなく、専門職としてのスタートラインだと考えています。これからも、学び続け、努力を惜しまず、アクチュアリーとしての責任を果たしていきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

アクチュアリー試験は、長期的な取り組みが求められる挑戦です。業務との両立やモチベーションの維持など、決して簡単な道のりではありませんが、一歩ずつ着実に積み重ねていくことで、きっと合格につながると思います。

私自身、何度も壁にぶつかり不安になることもありましたが、家族や友人、職場の方々に支えられて、無事に合格することができました。周囲の協力を得ながら、自分のペースで続けていくことが、合格への大きな力になると感じています。

試験勉強を通じて得られる知識や思考力は、合格後の業務にもきっと役立ちます。未来の自分を支える大きな力になると信じ、焦らず、諦めず、自分らしく取り組んでみてください。

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正会員

吉村 翔さん
Sho Yoshimura
コンサルティング会社
理工学研究科・基礎理工学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。

無事に正会員になることができ大変うれしく思っております。

これまでの試験勉強を振り返ると、様々な面で恵まれていたように思います。社会人になってからは、正会員を目指して勉強されている方が多い環境にいたため、試験勉強のモチベーションを保つことができました。また、主に二次試験では、会社の上司や同僚の添削もあり、効率よく勉強を進められました。
お世話になった方々へこの場を借りて感謝申し上げます。

正会員になり試験勉強は区切りがつきましたが、今後も勉強を続け専門性を高めていきたいと考えています。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

アクチュアリー試験は難関資格試験と言われることもあり、これから受験される方の中には、試験に合格できるか不安に思う方もいるかもしれません。

個人的な意見となりますが、二次試験も含めて問題の難易度に関しては、適切に努力を重ねれば合格できるレベルのものだと思います。一方で、全科目に合格するまでの何年間かに渡り試験勉強の時間を確保することは簡単なことではないように感じました。忙しい中でも時間を確保するには、アクチュアリー試験の優先度を相当に高める必要があるように思います。

これから受験される方は、試験に対するモチベーションが高いと思います。初心を忘れずに、全科目に合格するまで頑張っていただければと思います。

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準会員

青山 哲さん
Tetsu Aoyama
信託銀行
会計研究科・保険数理専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。

準会員となることができ、ひとまずほっとしています。また、内定者時代から手厚くサポートいただいた会社の先輩方や、共に切磋琢磨した友人の存在なしには今回の結果は絶対に成し得なかったと思っております。この場を借りて心より感謝申し上げます。

現在はニ次試験に向けて学習を進めていますが、専門科目は基礎科目以上に実務とのつながりが強いと感じます。教科書の知識だけでなく、日々の業務から得られる気づきや問題意識も大切にしながら、正会員を目指して引き続き邁進していく所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

アクチュアリー試験は研究や仕事、あるいは家庭と両立しながら取り組まれている方が多い印象です。大学受験などと比べるとまとまった時間が取りにくいため、毎日コツコツと着実に学習を積み重ねていくことが大事だと思います。

私が実践していたのは、「土日のどちらかに予定が入った時はもう一方の日は必ず勉強に充てる」「平日は出社前にカフェで1時間ほど勉強する」といったことです。こうしたマイルールによって試験勉強を生活の中に無理なく組み込めたことが、結果的に長く勉強を続けられた秘訣だと思っています。

アクチュアリー試験は難易度も受験者のレベルも非常に高いです。時には周囲と自分を比べて自信を失うこともありましたが、自分のペースで歩み続ければ、確実に合格に近づいていくことができると思います。一緒に頑張りましょう!

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準会員

深澤 優太さん
Yuta Fukasawa
損害保険会社
工学系研究科・マテリアル工学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。

まず、試験に関して様々なご支援をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。日々の忙しい業務の中で、思うように結果が出ず、くじけそうになることもありましたが、家族や先輩方の温かいサポートがあったおかげで、何とか準会員になることができました。

まだ準会員になっただけで、正直これからが本番という気持ちもありますが、一旦専門科目のスタート地点に立ててほっとしています。

正会員になるための専門科目は、基礎科目とは異なる能力が求められる試験ですが、これまで学んだ知識やノウハウを活かして、一年でも早く正会員となり、業務等に還元することで、サポートしてくださった皆さまに恩返しができるよう、勉学に励んでいきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

アクチュアリー試験において私が特に大切だと思ったのは、早い段階で自分に合った勉強スタイルを確立することです。アクチュアリー受験生の多くは、仕事もしくは大学で研究の傍ら、未知の保険の分野の勉強することになり、今までの受験等とは異なるスタイルの勉強が強いられます。そこで、自分が、一日のどの時間帯に集中できるのか、どの教材が理解を深めやすいのか、復習はどのくらいの頻度で行うのが効果的なのかを早期に見極め、その方法で早くから習慣化することが、合格に繋がると思います。

また、模索の過程で先輩にアドバイスを求めることも大変有効だと思います。実際に似た環境で試験を乗り越えた方の経験談は大いに参考になりますし、その上で自分に合う形にアレンジしていけば、効率的に学習方法を見つけることができます。

また、長期間にわたる勉強の中では、モチベーションがなかなか湧かない時期も避けて通れません。私自身も、仕事が忙しい時期等、学習計画が思うように進まず気持ちが折れそうになることが何度もありました。そのような時に自分を支えてくれたのは、「ここでサボってしまって将来後悔しないか」という問いかけでした。目先の気分に流されそうになる時こそ、一歩立ち止まって自分の将来を思い描くことで、再び前を向くことができました。小さな一歩であっても、その積み重ねが合格に確実に繋がったと信じています。

アクチュアリー試験は大変ではありますが、正しく努力すれば必ず合格できる試験だと思います。これから受験される皆さまが、自分に合った方法を見つけ、後悔のない努力を続け、目標を達成されることを心より願っています。一緒に合格目指して頑張りましょう!

藤岡 徳穂さんの写真
準会員

藤岡 徳穂さん
Noriho Fujioka
生命保険会社
先端数理科学研究科・現象数理学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。

まずは無事に準会員になれて嬉しいです。やっと半分、という気持ちもありますが、大学院在学中から始めて9年、想像以上に1次試験に時間がかかってしまったので、安堵の気持ちも大きいです。応援してくれたみなさま、ありがとうございます。

私は、職務上試験合格がマストではなかったので、不合格が続いたときには「受験を辞めてしまおうかな…」と思うこともあったのですが、入社して年次が上がるにつれて自分の業務にも幅が出て、改めてアクチュアリーの仕事に魅力を感じたことで、合格したいという気持ちが強くなりました。

また、周りの優秀なアクチュアリーの方と一緒に仕事をする中で自分の知識不足を感じ、特に、後輩たちがさらさらと知識を引き出している姿を見ると、尊敬と焦りが入り混じり、「私も早く2次試験の勉強したい」という気持ちもモチベーションになりました。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。

1次試験に苦戦する中で私が学んだのは暗記は大事、ということです。
元々、公式なんてものは導出すればいいんだという派で、暗記がすごく苦手でした。
アクチュアリー試験でもずっと逃げ続けていたのですが、あるとき同じ時期に何人かから「暗記こそ力だよ」と言われたことで、覚悟を決めることにしました。

覚えることに人一倍に時間がかかるため、アプリを活用し、電車に乗ったら暗記をやる、と決めて取り組みました。最初は丸暗記したので全然頭に入らず泣きそうになりましたが、こつこつ続けているうちになんとなく少しずつ覚えていきました。

問題演習に入ったとき、あれはこういうことだったのか、と暗記が理解に繋がる感覚があり、暗記の効果を実感しました。暗記した内容によって、考える土台がしっかりしたり、考える際にショートカットができ、解ききれる問題も多くなりました。
考える力も必要なので「暗記だけが力」とは言いませんが、確実に「暗記は力になる」とは言えます。
もし、暗記した方がいいのかな・・・と迷っている人がいたら、参考になれば嬉しいです。

また、私がこれから臨む2次試験は、より暗記が重要と聞いています。いまだに暗記は好きではありませんが、覚えたことは裏切らないとも思っています。私も頑張りますので、皆さんも一緒に頑張りましょう。