アクチュアリー試験に合格した会員に、試験勉強の振り返りや、アクチュアリーを目指す方へのメッセージを伺いました。

木村 綱希さん
Koki Kimura損害保険会社
人文社会系研究科社会心理学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。
正会員を取得できたことに対し、大きな達成感を感じるとともに、率直にほっとしています。試験勉強では専門知識の習得だけでなく、継続的に努力する粘り強さ、限られた時間の中でどう効率的に学習していくかの試行錯誤が良い経験になったと思います。
一方で、私にとって最も大きな課題は業務との両立以上に育児との両立でした。子育てをしながら勉強する時間と体力を捻出することは簡単ではありませんでした。そのような中でも学習を続けられたのは、家族の理解と支えがあったからでした。今回の合格は決して自分一人の力で成し遂げたものではなく、家族への感謝の気持ちでいっぱいです。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。
アクチュアリー資格試験は範囲が広く難易度も高いため、勉強を続ける中で不安や焦りを感じることもあると思います。特に、周囲の人が先に合格していく姿を見ると、自分だけ取り残されているような気持ちになることがあるかもしれません。私自身もそのような思いを経験しましたが、他人と比較しすぎず、自分のペースで取り組むことが大切だと感じています。
勉強を続けていると、思うような結果が出ずに心が折れそうになることもあると思います。私自身、順調に進んだわけではありませんが、めげずに粘り強く続けてきました。その積み重ねが最終的に合格につながったのだと思います。
そして、資格取得は決して一人だけの力で成し遂げられるものではありません。家族や職場の方々の理解やサポートがあってこそ、勉強時間を確保し、挑戦を続けることができます。ぜひ周囲への感謝の気持ちを忘れずに、支えてくれる方々を大切にしながら努力を続けてください。頑張ってください!

野村 海斗さん
Kaito Nomura信託銀行
農学生命科学研究科 農業資源経済学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。
無事に正会員になることが出来、ほっとしたというのが正直な気持ちです。
学生時代から資格試験の勉強をしていたため、就職等の環境変化を感じながらの試験勉強となりました。環境変化の中でも勉強を継続できた事は、私にとって大きな自信となりました。
また、試験勉強する過程で上司・先輩など様々な方からサポート頂きました。試験を終えた今振り返りまして、改めてそのサポートの手厚さを痛感しております。この場を借りてお礼申し上げると共に、今後は自分がサポート出来るよう尽力していきます。
さらに、試験勉強を通じて、企業年金の奥深さ・難しさを多々感じました。合格をゴールとせず、今後もより年金アクチュアリーとして精進していきたいです。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。
アクチュアリー試験の勉強をされる方の多くは、仕事・家庭と両立しながらの試験勉強になるかと思います。これらのバランスを取るのが難しい所ではありますが、合格者の多くはそれらのバランスをうまくとり、質量ともに十分な勉強を行っていた印象を受けます。これから受験される方も、それぞれの環境・適性にあった最適なバランスを見つけてみてください。
また、2次試験では確定給付企業年金以外に、確定拠出型年金や公的年金・退職給付会計など幅広い知識が要求されます。
日頃から、通常の年金数理業務にとどまらず、年金・会計の幅広い分野への関心を持つことが知識習得には重要です。
決して簡単な試験ではないですが、苦労した分合格した後の喜びは大きなものになります。また、資格試験の勉強によって得た知識・経験は業務の様々な場面で役立つと思います。さらに、資格試験の勉強を通じて得た社内外の交流は大きな宝物になります。長い道のりとなりますが、楽しみながら一歩一歩進んでください!

前田 歩美さん
Ayumi Maeda生命保険会社
工学系研究科・社会基盤学専攻

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。
努力が報われて、とても嬉しいです。勉強時間を捻出するためにやや無理をしていた分、暫くは無理な勉強は控えたいというのが正直なところです。
試験勉強期間を振り返ると、9月頃までは合格のイメージが持てず、精神的に追い詰められていました。それでも勉強を続けられたのは、手厚く支えてくださったアクチュアリーの先輩方に報いたいという気持ちと、一緒に勉強していた友人の励ましがあったからです。10月以降は「何のために勉強しているのか」と考えるのをやめ、時間があれば手を動かすようにしたことで、気持ちも安定しました。
無事に合格できた今、次は自分が後輩を全力でサポートしていきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。
私にとっても試験勉強は決して楽ではなく、「社会人になってなぜここまで勉強しているのだろう」と、やめたくなることも何度もありました。ただ、終業後にファミレスで眠くなるまで勉強するルーティンを作ってからは、余計なことを考える隙がなくなり、集中して取り組めるようになりました。人目のある場所で勉強すると、自然とサボりにくくなる点も自分に合っていました。
社会人には自己研鑽が重要だと言われますが、アクチュアリーは試験勉強を通じて業務に必要な知識を体系的に身につけられ、学んだことが実務に直結します。そういう意味では、非常に効率のよい学びだと感じています。気合を入れて暗記に取り組まなければならない時期もあると思いますが、精神的に自分を追い込みすぎず、「必ず受かる!」と前向きに取り組んでほしいと思います。

笠松 諒さん
Ryo Kasamatsu監査法人
法学部

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。
まずは無事に準会員となることができ、大変嬉しく思います。
業務が忙しい時期には思うように学習が進まず、モチベーションを維持することに難しさを感じることもありました。そのような中でも合格までたどり着くことができたのは、会社のサポートや周囲の皆様の支えがあったからこそだと感じています。この場を借りて、心より感謝申し上げます。
準会員となり、ようやく正会員に向けたスタートラインに立つことができました。少しでも早く正会員になれるよう、気持ちを新たにし、2次試験に向けて継続的に学習に励んでいきたいと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。
1次試験の計算科目は計算量が非常に多いため、限られた試験時間の中で合格点を確保するには、基本的な公式を覚え、教科書の内容を理解するだけでなく、それらを問題に応じて素早く活用できるようにしておくことが重要だと思います。また、計算の手数を減らすための工夫を身につけておくことも、一つのポイントです。
そのためには、問題演習を地道に繰り返し、さまざまな問題に慣れていくことが必要です。私自身、大学では文系の学部に所属していたため、受験を始めた当初は、難易度の高い計算科目に太刀打ちできるのか不安を感じていました。しかし、時間をかけて問題演習を重ねる中で、少しずつ自力で解ききれる問題が増えていき、努力が着実に力につながっていることを実感しました。
一方で、長期間にわたって学習を続けるためには、モチベーションを保つことも重要です。勉強が思うように進まない時期には、自分がなぜこの資格を目指しているのか、資格を取得した先でアクチュアリーとしてどのように活躍したいのかを改めて考え、気持ちを立て直すようにしていました。
これから受験される方のバックグラウンドや置かれている環境はさまざまだと思いますが、自分に合った方法で一歩ずつ努力を積み重ねれば、着実に合格へ近づくことができます。思うようにいかない時期があっても諦めず、目標に向かって一緒に頑張りましょう。

佐藤 綾夏さん
Ayaka Sato損害保険会社
理学部・数学科

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。
ひとまず準会員になれて嬉しいです。会社の手厚いサポートに加え、受験に向けた業務のご配慮等もいただき、諸先輩方にはこの場を借りて御礼申し上げます。
ようやく二次試験のスタートラインに立つことができ、現在は専門科目の勉強をしています。専門科目は基礎科目以上に業務とのつながりが強く、勉強を進めることで業務品質を上げることができていると感じています。少しでも早く正会員になり、業務に還元できるよう継続して勉強をしていく所存です。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。
アクチュアリー試験で重要なのは、生活の中に無理なく勉強習慣を取り込むことだと感じています。社会人受験生にとっての最大の壁は、内容の難しさよりも学習時間を安定的に確保し続けることだと思います。私自身、受験していなかった期間が長くあるので、再度受験を始めるときには習慣づけに苦労しました。通勤時間や終業後の少しの時間でも良いので、まずは教科書を開くことから始め、徐々に勉強時間を伸ばしていくのが良いと思います。
また、長期戦なので、モチベーションが上がらない日は必ず来ます。そうしたときには、比較的簡単に・短時間で解ける問題から手を付けてみることで、勉強を始めるハードルを下げることができると思います。
難易度の高い試験ですが、コツコツと勉強していけばきっと受かる試験だと思います。一緒に勉強頑張りましょう!

原田 珠華さん
Tamaka Harada生命保険会社
総合文化研究科 広域科学専攻(認知科学)

アクチュアリー資格試験を振り返ってお気持ちをお聞かせください。
楽しかったです。
国語・英語で労せず得点し総合点でぬるりと色々なものに受かってしまう人生でしたが、アクチュアリー試験は1科目ずつ単独で合格点に達する必要があり、これまでとは性質の違うやりがいのある課題でした。
特に、唯一2回真面目に受験した損保数理は、再受験の年にはせっかくならきっちり取り組んでみようと思い、教科書の式の導出を丁寧に追ったり、その過程で出てくる数学の未知の分野を学んでみたり、損保数理という科目が登場した平成12年以降の全ての過去問を解いて時代の変化を感じてみたり、と回り道をしつつも充実した勉強ができました。
人生の若く気力の充実した時期に、一つの分野を深く学ぶことができるのは、幸せなことだと思います。

アクチュアリー資格試験について、これから受験される方へメッセージをお願いします。
20.1%、24.5%、46.2%、67.1%、26.0%
これは一次試験5科目の、私が合格した年の合格率です。
比較的短期間で準会員になりましたが、難しい年の合格はありません。
ただ「通常の難易度ならば受かる」状態に複数科目を持っていき、複数回受けただけです。ド下手でなければ数撃ちゃ当たります。
世の中、自分でコントロールできるものとできないものがあります。
アクチュアリー試験においては、可処分時間のうちどれだけを勉強に割くか、どのような内容の勉強をするかは前者にあたり、一方で毎年の試験難易度・出題内容や資格試験制度は後者です。
(なお、両者の中間として「職場環境」があります。自分で選んだ職場ではありますが、手厚いサポート・理解は当たり前のことではなく、非常に幸運であったと感謝しています。)
合格体験記としては「諦めないことが大事」と書くべきですが、ここはあえて、「諦めましょう」と書きます。試験勉強中はややもすれば、偉大な先人たちの努力に気圧され自分には無理だと感じたり、今年出題されるところを当てられないかなと考えたりと、色々な雑念に支配されがちですが、自分が介入できない事象に対して思いわずらってもしょうがないので、やることをやって潔く諦めましょう。
私の体験が、私のような普通の人にとって、「こんな感じでもなんだかんだ受かっちゃうんだな」という希望になれば幸いです。
