CERAとは?

CERA(Chartered Enterprise Risk Actuary)は、アクチュアリーが取得できる
ERM(エンタープライズ・リスクマネジメント)に関する国際資格です。
今、さまざまなビジネス分野、世界中で、
CERAの活躍が期待されています。

今、CERAが必要とされる理由

世界的にERMの重要性が高まり、
リスク管理に精通したアクチュアリーが求められています

グローバル化や社会の変化に伴い、企業を取り巻くリスクは巨大化・複雑化・多様化しています。
そんな中、リスクに個別対応する従来のリスクマネジメントではなく、リスクを統合的かつ戦略的に管理し、企業価値の最大化を図るERM(エンタープライズ・リスクマネジメント)の重要性が高まっています。

アクチュアリーは、保険や年金の分野でリスクの分析・評価をし、健全な事業運営の中核的な役割を担うプロフェッショナルです。
確率・統計に関するさまざまなノウハウや、専門職としての倫理観など、リスクマネジメント分野で求められる多くの重要な特性を有しています。
そのため近年では、ERM分野におけるアクチュアリーの活躍が期待され、アクチュアリーのERM資格であるCERAのニーズが増加しているのです。

CERAのメリット

1.アクチュアリーにとってのメリット

ERMに関する知識やノウハウ、思考力を獲得できます

資格取得のプロセスでは、世界基準のカリキュラムで、数理科学とERMの理論的・実務的な知識や技術をベースに幅広く学びます。

組織や社会に、大きく貢献できます

ERMの専門性を習得することで、ビジネス上の意思決定に関わるチャンスが拡大します。
CERAは、企業価値の創出・最大化に大きく貢献でき、最高リスク管理責任者(CRO)としての活躍も期待される存在です。
ERMは、さまざまな業界で推進されているので、CERAになることで、アクチュアリーの主な活動フィールドである金融業界だけでなく、メーカーやサービス、インフラ、通信など、多様な分野で能力を発揮することができます。

世界を舞台にキャリアアップできます

CERAは国際資格であるため、ERMの専門職としてグローバルに活躍することができます。

2.事業者にとってのメリット

CERAのリスク分析力により、企業の意思決定の質が高まります

企業を取り巻くリスクが多様化かつ複雑化する中、ERMの質が企業価値を左右するようになってきています。
そこで着目されるのが、CERAです。
CERAは、組織の状況をあらゆる角度から把握し、抱えているリスクを分析。
経営層に的確な情報を提供することで、意思決定の質を高めます。
特に複雑な課題を抱えるファイナンスにおいて、その効力を発揮します。
ERMの重要性が高まる中、企業内においてCERAは不可欠な存在になっていくでしょう。

世界で認められるCERA資格

厳格な国際資格、CERA。
世界基準の高度な教育プログラムを備えています

実践的な力を養う教育体制が整っています

CERAは、理論的・実践的なカリキュラムと、専門職としての行動規範を結びつけた、先進的なERM資格です。
時代に即した最新プログラムが充実しているため、CERA資格を通して習得するスキルやマインドは、ERMの推進や、ビジネス上の意思決定において大いに役立ちます。

世界基準のカリキュラム

国際アクチュアリー会(IAA)のシラバスに、
下記7つの学習目標を加え、包括的なシラバスを規定しています。

信頼性の高い資格認定の仕組みがあります

CERAは、世界各国のアクチュアリー会によって締結された協定書に基づいて認定され、各国のCERAは、協定を締結した他国のアクチュアリー会においてもCERA資格保持者と認められます。
CERA資格制度は、国際CERA協会(The CERA Global Association=CGA)が運営。
近年は、国際CERA協会によるCERA資格の普及活動を通して、CERAの認知度や信頼性は世界で高まってきています。

CERA資格認定の仕組み
協定書理事会(各国のアクチュアリー会で組織)

定期的に評価を行い、
CERA資格認定の品質を厳しくチェック

CERA資格を付与する各国のアクチュアリー会

資格の申し込み

教育の提供、
試験・研修の実施
資格の付与

各国のアクチュアリー
※協定書に署名している世界のアクチュアリー会
  • Institute of Actuaries of Australia(オーストラリア)◆
  • Aktuarvereinigung Österreichs(オーストリア)
  • Institute of Actuaries in Belgium(ベルギー)
  • Canadian Institute of Actuaries(カナダ)◆
  • Hrvatsko matematičko društvo(クロアチア)
  • Den Danske Aktuarforening(デンマーク)
  • Suomen Aktuaariyhdistys(フィンランド)
  • Institut des Actuaires(フランス)◆
  • Deutsche Aktuarvereinigung e.V.(ドイツ)◆
  • Hellenic Actuarial Society(ギリシア)
  • Institute of Actuaries of India(インド)
  • Society of Actuaries in Ireland(アイルランド)
  • Israel Association of Actuaries(イスラエル)◆
  • Istituto Italiano degli Attuari(イタリア)
  • 日本アクチュアリー会(日本)◆
  • Koninklijk Actuarieel Genootschap(オランダ)◆
  • Den Norske Aktuarforening(ノルウェー)
  • Slovensko Akursko Orustvo(スロベニア)
  • Actuarial Society of South Africa(南アフリカ)◆
  • Col·legi d'Actuaris de Catalunya(スペイン)
  • Svenska Aktuarieföreningen(スウェーデン)
  • Schweizerische Aktuarvereinigung(スイス)
  • Actuarial Institute of Chinese Taipei(台湾)
  • Institute and Faculty of Actuaries(英国)◆
  • The Casualty Actuarial Society(米国)◆
  • Society of Actuaries(米国)◆

◆ 当初の協定書締結時に参加したアクチュアリー会