例会

2022年度 プロフェッショナリズム研修・第6回例会のご案内

2022年12月5日

テーマ
「延命医療について考える ― 人工的水分・栄養補給法で生きるということ」

生存期間を延長することは医学/医療の長年の目的であったが、さまざまな医療技術が汎用されるようになった現代、生存期間を人工的に延長することの意味が問われるようになってきた。 本講演では、種々の医療行為のなかでも最も多くの人の人生の最終段階に関わる人工的水分・栄養補給法に関して、その意味を具体的に考える。 口から食べることができなくなったとき、自然な最期を迎えることにはどのような意味があるのか。 摂食嚥下困難の問題を技術的に補うことが可能な場合は常にそれを行うべきなのか、差し控えることは許容されるのか。 判断基準についてどう考えるべきか、誰がどのように決めるのか等、厚生労働省と医学会の考え方を踏まえて検討する。 また、個々の事例において関係者がジレンマに直面した場合に行う、臨床倫理の事例検討法(カンファレンスの方法)も紹介する。 (研修後半には上記の講義内容を踏まえ、具体事例をもとにアクチュアリーのプロフェッショナリズムへの示唆について考える。)

※例会のWebinar化に伴いまして、当日参加が難しい方のために、録画動画の再放送を実施します。 再放送を視聴の場合も当日参加と同様に出席と見做して公式CPD単位を取得可能ですので、当日の参加が難しい方は是非ご活用ください。 再放送の参加方法等は別途ご案内いたします。

日時
2022年12月23日(金)18:00 - 20:00
会場
Zoomウェビナーによるオンライン開催
定員
先着500名
講師
会田 薫子 氏
(東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座、特任教授)

東京大学大学院医学系研究科健康科学専攻博士課程修了、博士(保健学)。
ハーバード大学メディカル・スクール医療倫理プログラム フェロー(フルブライト留学)、東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座特任准教授を経て、現在、同講座特任教授。
専門は、臨床倫理学、臨床死生学、医療社会学。研究分野は、エンドオブライフ・ケア、延命医療、高齢者医療とケア、脳死、臓器移植など。
主要著書に『延命医療と臨床現場:人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学』(2011)(2012年度日本医学哲学・倫理学会賞受賞、2012年度三井住友海上福祉財団賞受賞)、 『長寿時代の医療・ケア-エンドオブライフの論理と倫理』(2019)など。

公式CPD
当日参加:2.0単位 <プロフェッショナリズム>

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