例会

2021年度 第2回例会のご案内

2021年5月24日

テーマ
「欧州の個人年金市場に関する最新動向および長寿リスクに関連する死亡率のデータ分析に関する実務」

日本において、平均寿命が延びるとともに、100歳以上長生きする人も増加しており、「人生100年時代」とも言われています。 老後期間の長期化に伴い、平均寿命と健康寿命のギャップが広がり、要介護者も増加しており、長生きによって老後生活資金の不足に直面する長寿リスクへの対応の必要性が高まっています。
英国では、20年以上も前から、加入者の健康状態に応じて年金額を割り増される弱体者年金(Enhanced Annuity)が販売されており、加入者の疾病歴、介護状態等が死亡率に与える影響に関して研究が行われてきました。
今回の例会では、はじめに、欧州の長寿リスクに対応する個人年金市場の最新動向について、英国の介護年金などの具体的な例を取り上げながら、ご紹介します。 次に、欧州における長寿リスクに関連する死亡率についてデータ分析によって得られた知見について、ご紹介します。 具体的には、社会経済状況別の死亡率の分析、疾患歴ごとの死亡率の違いなどの興味深い結果をご紹介します。 最後に、長寿リスクに対応した終身年金や弱体者年金を日本に導入する場合の検討事項・課題を提示します。

日時
2021年6月18日(金) 18:00 - 20:00
会場
Zoom利用によるWebinar開催
定員
先着500名
講師
Ms. Christine Dahlke
(Senior Actuary, Life Department 6, Hannover Rück SE)

ハノーバー・リーの長寿リスク部門で15年以上勤務しているシニア・アクチュアリーです。 英国、アイルランド、ドイツを担当する個人年金ソリューション・チームを率いており、個人の引受年金(Underwritten Annuity)を専門としています。 ドイツ・アクチュアリー協会(DAV)のアクチュアリー資格を取得しています。

Dr. Torsten Franz
(Assistant Actuary, Life & Health Data Analytics, Hannover Rück SE)

ハノーバー・リーの生命・健康データ分析部門(Life and Health Data Analytics)のバイオメトリック・モデル・チームに所属しています。 世界の死亡率の傾向の分析と、医的なアンダーライティングを伴う商品のモデルの開発などを行っています。 2018年にハノーバー・リーに入社する前は、物理学者として働いており、理論物理学の博士号を取得しています。

反橋 拓朗 氏
(ハノーバー・リー・サービセス株式会社 シニア・マネジャー)

ハノーバー・リー・サービセス株式会社の生命再保険 シニア・マネジャー。 日本の生命保険会社にて10年以上勤務後、ハノーバー・リーに2020年に入社しました。 ハノーバー・リーでは、主にマーケティングを担当しており、また長寿リスク分野のプライシングのサポート業務にも携わっています。

公式CPD
2.0単位 <生命保険>

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