例会

2023年度 第8回例会のご案内

2023年12月21日

テーマ
「日米金利・金融市場見通し:24年大統領選挙、FRB利下げ開始・日銀マイナス金利解除後の政策展望」

22年3月に始まったFRBのインフレとの闘いがようやく終盤戦に入った。23年7月を最後に利上げを停止、 インフレ鈍化継続を条件に利下げの議論開始を表明した12月FOMC会合後に米国金利が急低下、利下げ期待で株高、と金融緩和を先取りした相場展開となっている。 一方、欧州では早期利下げ観測にECBは同調せずインフレとの闘いを続けるスタンスを崩していない。 欧米ともにインフレ率は目標とする+2%を上回っており、金融引き締めを継続すべき、とする点、FRBと ECBに見解相違はないはずだ。 それにも関わらず、市場で高まる早期利下げ観測に対する反応が違うのは、米国で24年に迫る大統領選挙が背景、と見るのは考えすぎではないだろう。 無理に市場の利下げ期待の修正を促して株価の急落を招いたら、景気後退下でバイデン大統領の再選は一段と困難になる。 無理はしたく無い、と考える政治的な配慮がFRBが市場の早期利下げ観測を容認する理由ではないか。 一方、日本銀行も欧米から遅れをとったがマイナス金利解除へと動き出した。 当セミナーでは生命保険業界を取り巻く資産運用環境として日米の金融政策、金融市場見通しの議論を展開した後、インフレ環境における投資戦略についても検討したい。

※例会のWebinar化に伴いまして、当日参加が難しい方のために、録画動画の再放送を実施します。 再放送を視聴の場合も当日参加と同様に出席と見做して公式CPD単位を取得可能ですので、当日の参加が難しい方は是非ご活用ください。 再放送の参加方法等は別途ご案内いたします。

日時
2024年1月16日(火)18:00 - 20:00
会場
ZoomによるWebinar開催
定員
先着500名
講師
井上 健太 氏
(三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニア債券ストラテジスト)

井上氏は、2002年4月に国際証券(現在の三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社され、マクロ経済調査業務(為替・国際金融)を担当されてきました。
2012年6月にUniversity of California, Santa Cruz,にて博士号を取得されました。
クオンツの手法を融合した最先端の経済・統計分析、計量モデルやシミュレーションを駆使した金利見通しや投資戦略の立案を得意とし、 日経ヴェリタスの人気調査でもトップクラスの評価を受けておられます。
現在はシニア債券ストラテジストとして米国経済・金融市場分析、債券投資・ポートフォリオ戦略を担当されています。

公式CPD
当日参加:2.0単位 <その他>

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