例会

2015年度 第8回例会のご案内

2016年1月19日

テーマ
「人口減少社会における医療の質の向上と持続可能性の両立 -ビッグデータ時代における課題と展望-」

日本は医療・福祉を含む社会システムにおいて、大きな転換点を迎えています。 かつて高度経済成長をもたらした「多数の労働人口で少数の高齢者層を支える」人口構成を前提とした社会保障制度を基礎に、世界トップランクに位置する長寿国となりました。 しかし今後、世界でも経験のないスピードで高齢化が進み、さらに人口減少と産業成長の鈍化に伴い、社会システム自体が、従来の枠組みの延長線上でのマイナーチェンジだけでは、成立することが難しくなってくるでしょう。
こうした課題への挑戦は、単にネガティブな側面ばかりではありません。 例えば「団塊の世代」が医療・福祉を必要とする超高齢社会の初期段階においては、公的・私的を問わず多くの資金が医療福祉分野に投入されるため、雇用の創出、人々の暮らしを支える技術やシステムのイノベーションなど、次の日本を支える新しい活力を生む可能性があります。 また先進国やアジア諸国も日本と同様の問題に直面することが予想されるため、日本の動向に大きな関心を寄せています。 日本の課題は将来のグローバルな課題にもつながるため、日本が世界に先駆けて解決策を示す役割が期待されています。
A 本報告では情報革命、ICT革命、情報爆発、ビッグデータなど言葉を変えながら数十年にわたってイノベーションストリームを形成してきた情報・コミュニケーションを軸に、人口減少社会における医療の課題解決について、現状と展望を紹介します。

日時
2016年2月16日(火) 17:00 - 19:30
会場
TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター(ホール7)
講師
宮田 裕章 教授

宮田裕章教授は、慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室の教授であられます。
2003年3月、東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了(同分野 保健学博士(論文))後、早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座助教を経て2009年4月より東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座 准教授、2014年4月より同教授 (2015年5月より非常勤)となられました。
また、2015年5月より慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授になられております。

公式CPD
2.0単位 <医療保険>