2016年度 第3回例会のご案内

2016年8月4日

テーマ

「米国SOA のアクチュアリー資格認定プロセス見直し（Changes to the SOA actuarial qualification process）」

今年の6月、米国SOA（Society of Actuaries）の理事会は、アクチュアリー専門職をサポートし、その向上を図る継続的な努力の一環として、準会員（ASA: Associate of the Society of Actuaries）とCERA のカリキュラムに一連の改定を行うことを決議した。 この改定では、業界に新たに生じつつある課題やニーズへの対応、新しい教育技術の利用、ならびにプレディクティブ・アナリティクスのような新しいトピックに関する科目の取り込みを行うものであり、2018年7月に全面適用されることになる。 この新しいカリキュラムは企業雇用主の価値観（employer-valued components）と、SOAのメンバーとして期待される専門性の品質、厳格さと深度を反映している。

今回のプレゼンテーションでは、このような変更点を中心にSOA のカリキュラムの概要をお伝えするとともに、見直しを促進することとなった要因、ならびにアクチュアリー専門職の将来のためにカリキュラムの見直しが重要であることを論じる。 また、このような新しい教育や評価の技術を世界規模で導入するにあたっての重要な課題についても焦点を当てる。 さらに、CERA 資格の成功について振り返り、その将来について考察する。

日時

2016年9月1日（木） 17:00 - 19:00

会場

TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター（ホール 6A）

講師

Stephen A. Eadie 氏

Stephen A. Eadie氏はカナダ・トロントの年金コンサルティング会社であるRobertson, Eadie & Associates の共同設立者。 SOA教育委員会の委員長経験者で、2015年、2016年のASA カリキュラムのレビューを行うタスク・フォースの委員を務めている。 2007年から2013年まで教育委員会e-ラーニングの委員長。 2001年から2004年までSOAの資格取得前教育システムの全面見直しを行う委員会の共同委員長。 2010年以降グローバルCERA のレビューパネルのメンバー。 現在IAA 教育委員会の共同副委員長で、2016年4月に任務を終えたIAA のシラバスレビュー・タスクフォースのメンバー。

Ken Guthrie 氏

Ken Guthrie 氏は10年近くSOA の教育に関するマネージング・ディレクターとして活躍。 アクチュアリー志望者とSOA の会員両方に対する、資格取得前教育とCPDプログラムのマネジメントを担当。 SOA のエグゼクティブチームと教育委員会のメンバーで、CERA の導入、コンピューター試験の拡大、e-ラーニングモジュール・コース、新しい正会員承認コース（FAC: Fellowship Admissions Course）、ならびに新しいERM試験の創設を含む現在の資格認定制度の導入を担当。 最近では損保コースの創設や、国外の志望者のために、国ごとに特有な規制モジュールの開発にも携わった。

公式CPD

2.0単位 ＜プロフェッショナリズム＞