例会

2015年度 第7回例会のご案内

2015年11月18日

テーマ
「Recent Developments in UK Pensions - Regulatory, Financial and Behavioural Change」

英国の年金産業は絶えず変化している。 しかし近年の変化は、かつてないほど速い。規制対応と給付発生の費用が給付建て制度を益々高価なものにしていくなか、新規加入者を受け入れる基金の数は減少している。 かかる状況変化により、給付建て年金制度のリスク、目的、戦略に変化がもたらされ、多くが「終局」を考慮しつつある。
また、提供可能となる様々な形式の年金制度の提案もあった。 これらの変化は、多くが保留されているものの、支持され得る将来の枠組みの可能性に関する知見を提供する。
改革が進展したものとして、人々の年金資産の受領方法の変更がある。 年金の課税構造の変更の可能性を考慮すると、本件は英国の引退生活の全体像に関する根本的な変化と考えられる。
スウィーティング博士は、特に給付建て制度に焦点をあてつつ、これらの問題を解説する。

日時
2015年12月3日(月) 18:00 - 19:30
会場
TKP赤坂駅カンファレンスセンター(ホール 13A)
講師
ポール・スウィーティング博士

ポール・スウィーティング博士は、現在LGIM(リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメント)のリサーチ責任者で、英国ケント大学でアクチュアリアル・サイエンスの講義も行っています。 LGIM に入社する以前はJP モルガン・アセット・マネジメントでストラテジーグループの欧州のヘッドの経験もお持ちです。
日本アクチュアリー会のCERAテキストとして指定されている「フィナンシャルERM-金融・保険の統合的リスク管理(松山直樹 訳代表)」の原書「Financial Enterprise Risk Management」の著者であり、その他にも学術、実務関係の多くの著作があります。 講演にも積極的で、日本アクチュアリー会では2009年の例会で「英国におけるERM教育」というタイトルで講演を行ったほか、京都大学や東京大学でも講演をして頂いています。
博士は英国のブリストル大学で経済学の学士、博士号を取得され、アクチュアリアル・サイエンスの修士号をお持ちです。 英国アクチュアリー会、英国CISI(Chartered Institute for Securities & Investment)ならびに王立統計学会(Royal Statistical Society)のフェローであるとともに、CERA、CFA等の資格をお持ちです。
英国アクチュアリー会では、カウンシルやマネジメントボードの元メンバーであり、Finance and Investment Practice Executive Committeeの委員長等を歴任し、現在はERM 試験の主席試験官を務めています。

公式CPD
1.5単位 <年金・退給制度、リスク管理>