例会

2012年度 第4回例会のご案内

2012年10月9日

テーマ
「エマージングリスクと複雑な集積リスク - 保険業界へのチャレンジ」

効果的なリスク管理のためには過去から学び未来を見通すことが必要です。 しかし、未来を見通すことは記録や統計がないことから非常に困難となっています。 東日本大震災、タイの洪水では、サプライチェーンが寸断され、保険業界は予期せぬ被害が発生する事態を経験しました。 このような経験を踏まえ、エマージングリスクを特定し、複雑な集積リスクを分析する必要性が高まっています。 ミュンヘン再保険では、シンクタンク手法を用いてエマージングリスクを特定、複雑な集積リスクを分析し、管理する仕組みを開発しました。 その手法を紹介するとともに、リスク管理、戦略策定、商品開発等におけるこの手法の活用方法を述べます。

日時
2012年11月16日(金) 15:00 - 17:00
会場
TKP赤坂ツインタワーカンファレンスセンター(ホール7A)
講師
ライナー・ザックス博士

ライナー・ザックス博士はミュンヘン再保険統合リスク管理部門において、グループ集積・エマージングリスクチームを率いており、ミュンヘン再保険の世界的な事業展開のためのリスク特定および計量化ツールの開発に従事しておられます。 過去10年間のリスク管理のキャリアにおいて、ドイツおよびオーストラリアにおいて様々な金融および保険リスク管理業務を経験されています。 ザックス博士の近年のリスク管理関連の研究テーマは、複雑なシステムと人的要素のモデル化です。 ミュンヘン大学理論物理学(複雑系理論)博士課程修了 (PhD)、プネー大学(インド)宇宙論修士課程修了。