例会

2007年度 第3回例会のご案内

2007年10月25日

テーマ
第一部「自由化された市場における損保個人分野の最新料率算出テクニック」

第一部では、英国を始め自由化された市場で用いられている最近の損保個人保険分野における料率算出技術の進展についてお話し頂きます。 ここでは、次のような話題を含む予定です。
リスク分析モデリング
地域的空間分析の利用の増大
需要に基づく価格設定、あるいは価格最適化の進展(ここでは、期待クレームコストだけではなく、価格弾力性に基づく顧客の特性も考慮して料率が決定されます)

第二部「料率算出におけるアクチュアリーの役割:英国アクチュアリー会タスクフォースからの報告」

第二部では、英国での料率算出の分野におけるアクチュアリーの役割をレビューした、英国アクチュアリー会タスクフォースの報告を要約してお話頂く予定です。 (報告の全容につきましては、www.actuaries.org.uk/gripを参照ください) このタスクフォースの目的は、広範に亘っており、次のような項目が含まれています:
料率算出におけるアクチュアリーの果たすべき役割
料率算出に現在用いられている方法と今後の研究分野
コミュニケーションに関する事項
教育(継続教育を含む)の必要性
プロフェッショナル・ガイダンスに関する事項
規制に関する事項
第二部は、英国のアクチュアリーに関する報告ですが、ここに述べられる多くのテーマは、日本を含め、世界中のアクチュアリーやアクチュアリー会が共通して直面している問題であろうと考えます。

日時
2007年11月21日(水) 14:00 - 17:00
会場
こまばエミナース(鳳凰の間)
講師
ダンカン・アンダーソン Duncan Anderson
(英国アクチュアリー会正会員、英国EMB Consultancy LLPのパートナー)

1990年、英国ケンブリッジ大学(数学専攻)を卒業。 大学卒業後、ワトソンワイアットに入社し、16年間に亘ってコンサルティングアクチュアリーとして勤務する。 今年6月にパートナーとしてEMBに入社するまで、ワトソンワイアットの損保部門のグローバルヘッドを務める。 特に損保個人保険分野の料率算出や関連するソフトウェアの開発に造詣が深く、英国をはじめ30カ国以上で講演やコンサルティングの業務に携わってきた。 最近では、特に米国CASのセミナーの講師を務めることも多く、彼の共著の論文"A Practitioner's Guide to Generalized Linear Models"はCASの試験シラバスにも取り上げられている。