本会会員執筆論文のAPJRI Best Paper Award受賞について
2023年8月28日
受賞のニュース
2023年7月30日-8月2日に関西大学にて開催された27th APRIA 2023 Annual Conferenceにおきまして、本会会員である野村俊一氏らによる以下の研究論文が、Asia-Pacific Journal of Risk and Insurance (APJRI) Best Paper Awardを受賞しました。
- タイトル:
- Automatic Segmentation of Insurance Rating Classes Under Ordinal Constraints via Group Fused Lasso
- 著者:
- Atsumori Takahashi and Shunichi Nomura
賞について
今回受賞されたAsia-Pacific Journal of Risk and Insurance (APJRI) Best Paper Awardは、アジア太平洋地域でリスクと保険に関する理論・実務を研究する国際学会Asia-Pacific Risk and Insurance Association (APRIA)が発行する国際学術誌Asia-Pacific Journal of Risk and Insurance (APJRI)の掲載論文のうち、各年度で最も優れた論文に対して授与される賞です。
論文の概要
受賞論文では、損害保険料率算定において各危険標識の料率区分のうち重要なリスク較差の無いものを自動的に統合した上で期待クレーム総額を推定するモデリング手法を提案しています。特に、自動車保険の等級制度のようにリスクの大小関係に制約が課された下でも適切な推定を保証するアルゴリズムを開発しました。損害保険料率算定における標準的モデルであるGLMに、近年発達しているデータサイエンス手法を応用することで、料率区分の統合という実務的課題に対する一つの解決策を提示しています。